あばしり一家

DVDで鑑賞。
極悪犯罪ファミリー・あばしり一家と、彼らの力を封印しようとする権力の手先との戦いを描く。
父親と三人兄弟と一人娘・菊の助(外岡えりか)の五人からなるあばしり一家は、家族全員が極悪犯だ。国家権力はあばしり一家の無法なパワーを封印すべく一家を襲撃、あばしり一家は捕えられ、ニッポン番外地という犯罪者だけを隔離収容した地区に送られる。そこは、かつてあばしり一家に娘を殺された暗殺者ファミリー・生首一家が支配していた。
あばしり一家の者たちは記憶を奪われ、暴力衝動が起こると怪電波で制御せれるようチップを埋め込まれる。しかし、一人逃げ延びた長男が、残りの家族を助けようと動き出していた……。
冒頭、あばしり一家のパパと網タイツの女刺客の戦い。テンポよく、グロ場面も入るがどぎつくならずマンガチックな楽しさを漂わせてアクションが決まる。
その後、原作の永井豪のマンガのコマ絵と、ハリセン調の語りで「あばしり一家」の設定が説明され、マンガのキャラの映画版が紹介される。
あばしり一家、五人とも、すごくはまっていてよかった。DVDのカバーになっている外岡えりかの立ち姿がかっこよかったので借りたのだが、映画の中でもじつによかった。殺陣もきまってました。
おっかないハニー先生を演じていたのは、殺陣の先生なのかな。
『デビルズ・リジェクト』のファイアフライ一家も凶悪家族だが、三男坊に爆弾魔を要しているあばしり一家の方が殺傷能力は上だと見た。血糊も出ていたが残虐描写はなつかしの少年マンガ的程のよさで、アクションのノリがよく、楽しめる映画だった。
ラストは気宇壮大。清清しいです。