朝鮮学校無償化対象外 校長らは提訴へ

NHKより http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130220/k10015653441000.html
この朝鮮学校差別に関しては、そうなる日本社会の差別構造や精神分析まで他のリベラル識者のブログでなされているから、そういうのをくわしく知りたい人はそちらを読んでいただくとして、ここではこれまで自分がはてなダイアリーで書いた朝鮮学校差別問題を振り返っておきます。

そして、次は、しばしば朝鮮学校だけ除外する際に口実として使われる北朝鮮による拉致被害に関連したもの

こうしてふりかえると、たまたま見たニュースの感想を自分なりに書いていたという、そういうものしか並ばないわけだが、拉致事件については今もいろいろ思うことがある。いくつかメモしてみると、

  • 小泉電撃訪朝の際、北朝鮮側は日本が提出したリストには名前が載っていなかった人の安否まで明らかにしてくれた。
  • 北朝鮮が生存していると答えた5人は、たしかに生存していた。
  • 5人が帰国した際、いったん北朝鮮に返すという約束を破ったのは日本の方になる。

この後、進展がなくなるわけで、そうなったきっかけは日本の方にあると見ていいのではないだろうか。私にはそう見えるのだが。
拉致問題については一時期日本のニュースショーで扇情的な報道が繰り返され、それはかつてのオウム報道を思い出させるような代物で、あれで相当世間一般の北朝鮮に対する印象が歪められてしまい、そこから醸成されたその後の風潮が、拉致事件の解決に向けてマスメディア上で語ることをむずかしくさせてしまっている。そして新たな展開がないとなると、飽きっぽいマスメディアは拉致事件そのものを取り上げなくなってしまうのですね。
拉致被害者の家族は、一部の政治勢力に利用された面もあり、vanacoralさんがブログで紹介した週刊金曜日に掲載された横田夫妻のインタビューでも、被害者の家族の立場から「日本国内にも解決を遅らせるようなものが、どこかにあるのではないでしょうか」と言わざるを得ない現状になっているのがわかる。

横田さんに関してなら、お孫さんが北朝鮮にいることだけははっきりしており、できれば早くお孫さんに会いたい、会えるようになりたいと思ったりもしておられるのではないだろうか。
このままでは、それがいつ実現するのか、それさえわからない。
そしてそんな被害者家族の希望より、なんだかしらないが朝鮮学校朝鮮総連に因縁つける口実を保持し続けたいと考えている政治勢力がたしかにいるのだな、そんなことを考えてしまう。
政治的に利用されてしまってくやしい、そんな思いを抱えた家族を、リベラル勢力が支援することはできないのだろうか。もうそれはなされていて、私が知らないだけかもしれないですが、拉致被害者問題ということになると、保守や右派が絡んでる場合が報道で見る限りほとんどですよね。事件解決となると警察の領分になるから仕方ないのかな。