日本会議がフリーメーソンやイルミナティのように語られだしている……

これにはもう脱力感しか覚えない。日本会議は秘密結社ではないし、同じレポートするにしても書きようがあるだろう。
現在話題になっている日本会議に関する某新書の著者は、はてな界隈ではちょっと知られたブロガーだったようで、そのせいで今週の週刊金曜日で報じられた不祥事*1も含めてはてなブックマークでは注目を集めている。ブックマークのコメントには、私生活面の駄目さと著書の評価は分けて考えるべきという意見がいくつか見られ、それはそうかもしれないのだが、果たしてあの著書は“良い”ものなのかね?
自身の著書について語ったブログもはてなではブックマークがたくさんついていたけれども、そこに並んだ反響のコメントも読んだ上で、ああいう物言いの始祖はたぶん橋本治だろうな、橋本治が東大卒のインテリとして30年以上前にあの手の文章を書いた時点ではなにがしかその当時の状況に一石を投じるような意味もあったんだろう、でも、今となってはあれはもう一部の人たちを退嬰化させる胞子となり果てているんじゃないだろうか、そんな感想を持ってしまった。
既にあのやり方は無効である、今回、このブロガー上がりの著者が破滅するなら、それがその例証となるのではないか。