週刊金曜日に四方田犬彦が朴裕河について書いているよ

週刊金曜日 2016年 9/2 号 [雑誌]

週刊金曜日 2016年 9/2 号 [雑誌]

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四方田犬彦「犬が王様を見て、何が悪い?」vol.38
水に落ちた犬を打つことは、はたして現在でも正しいことなのか?

ウェブ上に出た文章は、元慰安婦に関する自分のもやもやした思いをとにかく言語化して伝えようとするあがきが前面に出ていて、読む人によってはそこがおもしろいのだろうが、それにくらべると、この週刊金曜日の連載エッセイではまずとにかく言いたいことをすっきりと伝えている。ウェブ上の文章より万人に読みやすいものになっています。
朴裕河の著作が批判されるのはいい。しかし、そのために現在彼女が陥っている状況はおかしくないか。批判されるにしても、こんな形でなされるべきではないのではないか?
そういう疑問を投げかけ、異議申し立てをしている。私はそう受け取った。
韓国で起きていることを日本人がどうこう言うと、内政干渉になってしまうのだろうが、仮にこれと同じ事態が日本で起こったら、表現の自由がー言論の自由がーと騒ぎになるのではないだろうか。
ウェブ上に出た四方田の文章に批判的な人にこそ読んでもらいたいです。