セクハラ疑惑で米映画界追放/大物プロデューサー

四国新聞 http://www.shikoku-np.co.jp/national/culture_entertainment/20171015000069
こういう訴えがあったら無視するわけにはいかないだろう。ただ、相手が未成年でない場合はちょっと「………」というすっきりしないものがよぎる。
じつは、アメリカの大物芸能人がこういう告白や告発をすることが近年増えている。その流れが世界中に広がりつつあるようだが、これはたぶん、ある程度いけている女性たちの間での流行なのではないだろうか。ジェーン・フォンダが今になって子供の頃に性的虐待を受けたのよ、と言い出しているのを見て、私はそう確信してしまったのだが。
女性の発言がどう外界に受容されるのか、その構図は根本ではまったく変わっていないのだが、こういう女優などという形で世間に認められた者がさえあがることで、「まったく変わっていない」という現実がないことにされてしまう。そのことが弱者にもたらす害のほうが大きいのではと危惧している。
この、しっかりした女性たちによるセクハラ告発と並行して、セックスワーカーの主体を認めろ、彼女たちは自分の意志でやってるんだ、それを認めろ、という動きが進んでいる。
これは連動したもの、表裏一体と見ていいだろう。一見女性にとってよいように見えるものの、影を見過ごしてはならない、そう思っている。
(弱いものが犠牲になるのはいつの世も同じといわれるかもしれないが、だからこそ生き延びるための注意は必要になるから)