- 2018年、アメリカ
- 原題:Rampage
- 原案:ライアン・イングル
- 監督:ブラッド・ペイトン
- 脚本:ライアン・イングル、カールトン・キューズ、ライアン・J・コンダル、アダム・スティキエル
- 出演:ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェフリー・ディーン・モーガン、マリー・シェルトン
吹き替え版を鑑賞。
遺伝子操作実験の失敗により、巨大化した動物が暴れ出す。
シカゴの企業エナジーが生物兵器開発のため宇宙ステーションで行っていた遺伝子操作実験が破綻、脱出ポットが爆発し遺伝子サンプルが地球上に落下する。そのサンプルの影響を受けオオカミやワニが巨大化。霊長類学者デイビス(ドウェイン・ジョンソン)と信頼関係にあったアルビノのゴリラ・ジョージも巨大化していく。エナジー社はシカゴに巨獣をおびきよせ、解毒剤で彼らをおとなしくさせようと試みるが、軍はシカゴ空爆も検討し始める。デイビスは人々とジョージを救うべく、元エナジー社の遺伝子研究者だったケイトと共にシカゴへ向かうのだったが、……。
怪獣映画テイストあふれた巨大生物パニックものでした。グロテスクな描写は巧妙に避けられ、映画全体は陽性で健康的な印象を与えますので、親子連れが安心して楽しめる怪獣映画に仕上がっています。邦題もポスターもすばらしい、花丸です!
最強の生物兵器開発を目論んだ遺伝子操作が事件の発端になっていますが、この映画自体、怪獣映画や動物パニック、様々なアクションもののハイブリッドで、上手にろ過されて純度高い娯楽映画に精製されたかんじ。巨獣の見せ方、人が襲われる場面の絵など、匠の技を感じさせられました。おはなしの流れの中で設定の説明がわかりやすくなされるあたりもうまく、役者もいいです。破壊されていくシカゴの街はニュースで見るアレッポの光景を連想させられました。本当の悪党はエナジー社の極悪姉弟で、巨獣たちの怒りも当然、なので巨獣を応援できます、極悪姉弟に復讐だ!
ゴリラのジョージが主人公とは友人関係で結ばれているので、最後はベビーフェースとなりロック様とタッグを組んで、ワニとオオカミのヒールタッグと対戦となります。個人的にはオオカミから進化した巨獣ラルフが好みだったんですが、やはりワニ巨獣リジーが爬虫類の底力を発揮して見せ場をさらいます。巨獣の華をご堪能ください。
ぜひ映画館でご覧になってください。とくに怪獣映画ファン、ぜったいに映画館で!