共謀罪とデジタル

 

世界 2019年 05 月号 [雑誌]

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『世界』no.920 海渡雄一「労働運動への共謀罪弾圧が始まっている」 - 一人でお茶を

この続きになるのですが、記事でこの件があまり報道されていない(産経新聞は警察発表そのままのような報道をしているが)と書かれていました。たしかにあまり話題になっていないですね。大阪や東京で生コン支部を支援する市民集会が開かれているそうです。

rentai-union.net

『世界』no.920 の記事で、弾圧側がネットやパソコンをどう使っているかが述べられていて

  • 争議現場で挑発し「衝突」を演出、その様子をネット配信し、生コン支部を組織犯罪集団と印象づけるキャンペーンを展開
  • 逮捕された労働組合員のスマホやパソコンを押収して、会議の録音、通話履歴、メールのやりとり、ラインチャットなどを大量に集める

など。動画配信は、ツイッターですぐに拡散されて、その場面の背景の説明抜きで動画の印象だけがひろがっていくし、捜査のために容疑者のパソコンを押収してデータを調べるというのはずっと行われていますけれど、”共謀罪” となると、メールやラインのやりとりからあらぬ疑いをかけられる人がでる悪寒が強まる。

海渡雄一によると、この関西生コンに対する弾圧は、現時点では共謀罪を直接に適用されてはいないものの、弾圧の手法を見ると、共謀罪型弾圧の大規模な開始を告げるものといえる、とのこと。

#MeTooで女がやったやったと騒いでいた陰で、このようなことが進んでいたのですね。ネットユーザはもっとこの事件に注目していいのではないでしょうか。