立川ビラ弾圧事件 自衛隊が警察と共謀

2004年2月、自衛隊立川宿舎に反戦ビラを投函した市民団体メンバー3人が住居侵入容疑で逮捕された「立川ビラ弾圧事件」。一審では無罪判決。検察が控訴し、控訴審では有罪判決。被告人は即日上告。
立川反戦ビラ配布事件 - Wikipedia
この事件について、自衛隊が警察と共謀し2カ月前から逮捕を仕組んでいたという内部文書を共産党しんぶん赤旗』が入手。
陸上自衛隊東部方面情報保全隊が作成した「立川自衛隊監視テント村構成員の逮捕」と題するA4判十七枚の文書。
自衛隊が警察と共謀/立川ビラ弾圧事件/2カ月前から逮捕仕組む/本紙が内部文書入手/依頼・調整、現場下見も
自衛隊と警察は反目し合うご関係なのかなと思ったりしてましたが、場合によってはコラボもするのですね。
共産党のスクープとしては、自衛隊の「情報保全隊」による市民監視の件が記憶に新しい。
自衛隊による違憲・違法の国民監視活動を告発する - 日本共産党
次の記事は、その情報保全隊による監視対象にされたデモ参加者が書いたもの。
再出発日記 - 私は喜んで監視される(条件付で)
上の記事では、自衛隊内部文書にあった自分が参加したデモの記録を読むと監視員がデモ行進に黙々とついて来る姿が浮かんでくるということだが、さらにこんな記述がある。

もうひとつわかることがある。彼らは何故この日のこの時間帯にデモ行進があることを知ったのだろう。この参加団体は主には労働組合、ならびに平和団体なのだが、新聞発表で知らせているわけではなく、内部チラシでお知らせしているはずだ。その団体から常に正確な情報が漏れるということは考えにくい。あるとすれば、デモ行進は必ず公安に申告するし、公園などを使った集会をするときも申告をする。正確な情報は公安から流れているとしか思えない。それは違法なのではないか。

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左翼系過激派やオウムがおとなしくなってしまったので、公安は点数稼ぎのために反戦運動などに関わっている市民を標的にするようになったとも言われている。
その一方で、自衛隊が近年存在感を増し出したようにも感じる。テレビのニュースでの取り上げられ方が、数年前とはずいぶん変わってきていないだろうか?以前より頻繁に、しごくあたりまえの光景として、活動する自衛隊の姿が登場してくるようになっていないだろうか。
『世界』2007年11月号掲載の、川邊克朗「自衛隊の「次の戦場」とはどこか?」では自衛隊の「ブラックボックス化」と「膨張主義」が報告されている。
なにげに安倍政権はクーデター未遂で倒れた青年集団にも思えてくる。性急な青年たちが挫折し、彼らを異端として排除した後に、組織としての軍隊そのものが強大化していったのが昭和初期だったんじゃなかっただろうか。
話はだんだん散らかりだしたが、私にとって今年はこんな元旦から始まっているのですね。なんか今年はひと味ちがうな、って。そのせいか、こんな散らかり方。