『世界』no.920 海渡雄一「労働運動への共謀罪弾圧が始まっている」

 

世界 2019年 05 月号 [雑誌]

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 労働組合の正当な活動が「威力業務妨害」とされ、逮捕・勾留される事件が続いている。くわしくは、『世界』5月号をお読みください。

気になった部分を引用しておきます。

 私は、この事件が共謀罪適用の準備としてのリハーサルの性格を帯びていると考える。その根拠は次のとおりである。

 第一に、捜査の主体の問題である。大阪の事件ではこれまでの生コン支部への弾圧と同様、大阪府警の警備課が担当しているが、滋賀の事件は滋賀県警の組対(組織犯罪対策課)が担当している。警備公安警察と組織犯罪対策を目的とする警察組織が、警察組織の内部で共謀罪型捜査の主導権をめぐってしのぎを削っているのである。

(引用元:『世界』no.920 p.215)