『世界』2022年3月号

 

ネット書店では売り切れになったりしてるようですね。町の本屋さんで注文したら取り寄せてもらえるよ。

『世界』についての最新情報は、公式ツイッターで見られます。

 

阿部海太「民話採光 3  あわいの時間」

赤が基調のあたたかい色彩、やさしい山犬の体温にぬくぬくと包まれるような絵。飛騨の民話「犬娘」から着想を得たそうです。本文扉で紹介されたその民話は、せつなく、でも、あまやかなかんじも。映画「アーロと少年」、「ウォーター・ホース」を思い出したり。

 

森さやか「いま、この惑星で起きていること 27 パンダもタコも救え」

地球温暖化による気象ニュースを、今回は「白黒」をテーマに紹介。パンダに迫る危機、200キロ飛んだモノクロ写真、熱波干ばつ山火事豪雪をサバイバルした迷い犬、黒から白へ塗り替えられる屋根、そして「エンペラー・ダンボ」。びっくりするような観測結果が今続いているそうです。

 

北條勝貴「亡所考 第15回 稲作至上主義のもたらす災禍」

ヤマタノオロチの伝説からはじめて、日本での稲作の広がりを、一面的に国の発展や進歩の光景と見るのではなく、その過程で失われていったことどもに目を向けてとらえなおしています。今日の乱開発の問題に通じる話です。

 

神保太郎「メディア批評」

問題になったNHKBS1スペシャル「河瀨直美が見つめた東京五輪」が取り上げれています。

 

他にも、新連載も含めて盛沢山。今月も『世界』を読んでみてね!