『世界』2022年4月号

 

阿部海太「民話採光 4」

今回は「導き地蔵」、深い青の世界からにじみ出るオレンジ色がやさしく、そこから人や動物たちの気配がします。津波にのまれていったものたちへの追悼の思いが伝わってくる絵。

 

森さやか「いま、この惑星で起きていること 28」

冬季オリンピックの話題から入り、温暖化によって起きている様々な変化を紹介。植物の開花期が早まったことでチョウチョやハチも混乱しそうだとのこと。

 

北條勝貴「亡所考 第16回 干拓の埋めた葛藤」

秋田県八郎潟が取り上げられています。日本第二位の海跡湖干拓するために山も削られ、高齢者から聞く過去の景色はもう存在しない。そのことがかえって事業の影響の大きさを想起させる。また、この土地に伝わるヤマタノオロチ神話にまつわる習俗も紹介されています。

 

ほかには、今ニュースを埋めつくしているウクライナ情勢について

大串敦「ウクライナ侵攻 「勝者なき紛争」がなぜ起こったか」

ロシアが今回の侵攻に至るまでの経緯がまとめられています。

 

また、今月号、来月号と二回に渡って、読者投稿「コロナ禍を生きる」が掲載されます。

 

『世界』4月号を読んでみてね!