『世界』2023年7月号

 

阿部海太「民話採光 19 テントウサマとアッパメ」

アッパメとは赤ちゃんのこと。夏、宵闇に沈むスイカ畑、赤ちゃんを負ぶった女が入り込む。夜空に浮かぶ白い月、その輝きが月を見上げる赤ちゃんの顔を照らしている。もとになったおはなしは八丈島の民話「負うた子に教えられる」。スイカ畑だからというだけではなく、絵に夏の香りを濃く感じるのは、夜に浮かんだ白い月、その全体の色合いが濃い青色のアサガオを連想させるからかもしれない。

 

特集は、

1.狂騒のChatGPT

2.交錯する人権と外交

 

『世界』7月号を読んでみてね!