ムハンマド風刺画問題(Yahoo!ニュース)

各地で抗議デモが起きて死亡者まで出ているとのことですが、日本でテレビのニュース見てるだけだとついこの間起きた中国での反日デモのことを思い出すのですね。日本のテレビのニュースでは過激に暴れている様子が映像で何度も流れるので大変なことになっているのではないかと思ってしまったりしたのですが、中国在住の日本人の書いているブログを読むと現地ではそうでもなかったりとか。
この件でのイスラム教徒のデモははるかに暴力的で放火したりもしているのですが、そういう行動に出ているのは一部の人たちでしかなかったりもするわけですよね。女性がデンマークの国旗を踏みつけている写真がネット上で見られたりもしますが、写真を撮るためにやらせている可能性もないわけではない。911テロ後のアフガン攻撃の直前、日・パ旅行社のサイトの「オバハンからの緊急レポート」で報告されていたことですが、パキスタンに世界中からマスコミがつめかけて報道していたわけですが、そのときテレビ局関係者がアメリカ国旗を用意して街なかの人に渡して火をつけさせてその絵を撮ったりしていたそうで、今回もそういうことがあったとしても不思議ではないですしね。
ヨーロッパとイスラム圏との間には、蒸し返し出すときりがないほどの長きに渡る確執があるくらいはわかりますので、宗教のことも含めて不勉強なまま思いついたことを言うのは避けたい気分です。
ただし、これも偏見になるんだけどね、「表現の自由」という話になってから一部のヨーロッパ人が正義は我等にありみたいな態度でとうとうと「正論」を語りだしてるでしょ。あれ見てると、ああやっぱりヨーロッパではイスラム系は差別されているんだなと思うんですよ。仲間として受け入れられている相手に対してだと、理屈だけでは割り切れない相手の都合や気持ちに対する気配りが自然に現れたりもしますが、そうではない、自分たちが支配できる弱い立場の相手にだと屈託なく「正論」をふりかざして平然としていられるんですよね。
弱い立場のものが抗議する場合も「正論」を持ち出してくるじゃないかと言われればそうなんだけれども、その場合はもっと切羽詰まった色が出るでしょう。平然としてはいられなくなって必死になってしまって強い相手を責めようとするみたいなね。この件についてのヨーロッパはそういうのではないね。あの屈託のなさはいつもの光景でしかないので今更彼らの独善性やダブスタぶりをどうこう言うのもあんまり意味がないような気がする。彼らにも限界はあるのよ。彼らがそれを認めるかどうかはわからないけどもね。