うたづの町家とおひなさん

今日は好天、しかもむちゃぬくい。散歩にはええかんじ、ということで午前中、「うたづの町家とおひなさん」を見に行った。
人出も多く、よくにぎわっていた。虫籠窓や連子窓の向こう側に飾られたおひなさまや八朔人形などを見て回った。市松さんも並んでたな。同じ店で同じ時期に売られていたと思われる、ちょっと顔にくせのある市松さんが印象的。他には、男の子しかいなかったみたいなお家には、男の子の節句に飾る人形を飾っていたところがあったんですけど、張子の虎などといっしょにウマのぬいぐるみもちゃんと晴れの場に出ていて、ぬいぐるみ愛好者としては「わかってるな」と一人うなづく。そのウマは、どうも小さい子がよくまたがって遊んだらしくて、背中がへしゃげ気味で顔も苦労を耐えたせいか大人びたかんじになっていた。
おひなさまは、年代を感じさせるものから新しいものまでいろいろ。人形の顔がそれぞれにちがっていて飽きない。意外に多いのがうさぎびな。材質もいろいろで、手作りぽいものも。子供が粘土でつくって色をつけた動物びながいいかんじだった。うさぎだけでなくて、くまやいぬなんかも参加してるのね。
そのほかで印象に残ったのは、花飾りが窓いっぱいにあったところ。ちいさくて毛羽立ったような黄色い花や麦などをきれいにまとめて飾りに仕立ててあり、花を挿す部分は色とりどりの和紙を使ったりしていた。「この花飾りを母に捧げます。母が遺した和紙を使って」といった意味の張り紙が戸のところに貼ってあった。
ほんわか春気分を満喫しつつ、帰りには昼ごはんに鯛飯を買って帰りました。
イラスト:bluedaisy