長崎市長暗殺

17日午後7時50分ごろ、伊藤一長市長(61)が、JR長崎駅前で選挙カーを降りて事務所に向かっていたところを背後約1メートルの至近距離から拳銃で二発撃たれた。長崎大付属病院に運ばれたが18日午前2時28分、出血多量のため死亡。
現行犯として逮捕されたのは、指定暴力団山口組水心会会長代行、城尾哲弥(59)。「伊藤市長を殺害する目的で数発発射した」と供述。動機については現在取調中。
政治家に対するテロは、世間に与える衝撃が大きい。動機はまだはっきりとしないが、保守系でなおかつ平和行政に取り組んできた伊東市長が狙われたのは、昨年加藤紘一の実家が放火された事件を思い出させる。伊藤市長が非核化への活動に熱心だったことを知らされても、その姿勢への共鳴や賛同が自然に広がっていくことはもう起こらなくなっている、ということも含めて、現在の風潮をあらためて感じる。