取材源の秘匿

長崎市長を射殺した城尾哲弥容疑者が事前に送りつけた手紙やカセットテープをテレビ朝日が捜査本部から任意提出を求められたものの拒否したことについて*1、ネット上ではテレビ朝日を非難する書き込みが目立つのだが、この件で思い出されるのが、赤報隊に襲撃された朝日新聞社が、取材源の秘匿を守るために警察にすべての情報を開陳しなかったことだ。朝日は報道人として独自に犯人を突き止めようとした。今回のテレビ朝日にしても、彼らなりの言い分があるのだろう。
マスコミと市民が分断されることをよろこぶものがいることを忘れてはならないと思う。
関連:[本]『新聞社襲撃 テロリズムと対峙した15年』朝日新聞社116号事件取材班(編) 岩波書店

*1:19日に裁判所の差し押さえ令状を示され、提出に応じた