有識者会議

小泉政権以降、乱造されるようになったのが、有識者会議。
いろいろな問題について、各界から有識者と呼ばれる人たちが集まって意見を交わし、それを政策に反映させて国をよりよいものにしていこうという意図から造られたものだ、というのはわかる。
しかし、同時にその裏側に貼りついた、隠された意図があるのではないか?
有識者会議のメンバーになるような方々は、経済、学問、芸術など、各分野で功成り名遂げた方々であって、自らの識見をもって場合によっては政府を批判できる人たちだ。
そういう人たちを、「有識者会議」という形で政権側が囲い込み、外部からの批判を封じようとする意図があるのではないのだろうか?
同じ支配者階層に属する者たちとして、政府の側が彼らを自分たちの仲間に含みこんでしまい、自分たちと敵対することのないように飼い馴らしてしまおうという目論みがあるのではないか?
私たちがぼんやりしているうちに、密やかに挙国一致体制ができあがりつつあるのではないか?
生活保護費の基準額を下げよう、つまり、国民の生活水準をもっと下げさせるべきだという案も出てきているようだが、非常時だから国民は窮乏に耐えよ、とは、日本は今、戦時下なのであろうか?
たしかにイラク戦争にも参加してたし、政府はさらに続けて参加したいみたいだけれどもね。
ところで。
有識者会議のメンバーになるような方々は、本業で成功した立派な方々ばかりですから、もちろん有識者会議参加はボランティアでやってくれてるんですよね?
そうじゃない、というのなら、どんな活動をしているのか、どんな成果が出てるのか、もっとマスコミはきびしくチェックしないといけないんじゃないかな。
だっていま、日本は「財政難」という非常時にあるらしいから。