映画『靖国』上映希望映画館続出

本日の四国新聞には映画『靖国』の相次ぐ上映中止について経緯をまとめた記事が出ていた。
稲田朋美衆院議員が「反日映画の疑いがあるから映画を見せろ」と文化庁に要求したことからこんな騒ぎになっていったのだが、その稲田議員も今は「上映をやめさせようと考えたことはない」と言っている。
四国新聞の記事によれば、上映中止となった映画館側も現場は上映したがっていた。しかし、映画館の運営会社上部が上映中止を決めてしまった。この対応に映画界からも「トラブルを恐れ、保身に走っている」と嘆く声が上がっているとのこと。
配給元のアルゴ・ピクチャーズによれば、映画『靖国』の上映については、5月以降上映を予定していた全国13の映画館に加えて、今回の騒ぎをきっかけに複数の映画館から上映希望が寄せられてきているそうで、日本でも観られる機会は得られそうだ。
さらに四国新聞にはこの件に関して鈴木邦男が評論を寄せていた。
鈴木邦男も、一部の右派・保守系に見られる、気にくわない面があるとすぐに「反日」とレッテル貼りして全否定しようとするやり方には反発している。
そして、右翼が「嫌がらせ」ではなく<思想>を訴えているというのなら、<思想>として対応したらいい、一人で対応するのが怖かったら、マスコミや警察も呼んで対応すればいい、マスコミも、右翼が「表現の場が街宣しかない」というのなら発言できる場所を提供として「言論の場がないから」という逃げ口上を言わせないようにすればいい、と語っている。
鈴木邦男は自身のサイトでもこの件を取り上げていた。
靖国が危ない! - 鈴木邦男をぶっとばせ!
最近の右派というと、従来の右翼とは異質な、右派市民団体とでもいうのか、「つくる会」あたりから目立ちはじめた一群が気になるのだけれど、そういう市民団体の人の意見も知りたいと思ってしまう。