田母神と民主党

田母神の件だが、参考人質疑をしたおかげで、アパ論文をめぐって自衛隊でどういうことがあったのかとか、田母神が設けた講座でどんな歴史観が教えられていたのかなど、いろいろわかってよかった、というのがある。
同時に、退職していたとはいえ、つい最近まで現役の武官だった田母神は、武官としての考えを述べたわけだが、武官が国会で自己主張するというのは前代未聞の出来事だったのではないだろうか。
田母神は前例を作ってしまったのではないか。
民主党は、文民統制について麻生太郎首相と各幕僚長出席の集中審議を要求したが、与党は幕僚長の出席要求について「制服自衛官は政治的議論にかかわるべきでない」と拒否したそうだ。
民主党なんだが、映画『南京の真実』製作発表記者会見に駆けつけた国会議員の中に、何人か民主党の議員がいる。(参照)
自民党内には田母神を擁護する者もいたと既に報じられているが(四国新聞社)、民主党内にもいるのではないか。映画『南京の真実』に賛同した議員は、田母神についてどう思っているのか。
自民党を追及するのもいいが、民主党は自分の党内でアパな発言をしている議員のことをどう見ているのだろうか。それも説明してもらいたいものだ。