エゴノキがピンクに染まる年

エゴノキは五月ごろ白い花を下向きに咲かせます。フルーツガムを連想させる甘い香り放ちますが、図鑑で調べると果実は有毒となっています。
うちの庭のエゴノキ、植えた当初は小さかったのに今では私の背丈よりずっと高い。そして、きょう気がついたのですが、今年のエゴノキ、花の色がピンクになっている。いつもは白い花なのに。
以下、ピンボケ写真が続きますが、ご容赦ください。



下から花を見上げるように撮っていますが、白い花びらに花芯から赤味が拡がっているのがおわかりいただけるでしょうか。薄い肌を通して血管に流れる血の色が透けるかのように赤い色が注して、ぱっと見には花全体がピンクに染まったような印象になっています。
どうして今年はこんなに色づいてるんだろう。
そこで、ふと気がつきましたが、街路樹として植えられてツツジなんですが、これも赤紫色と薄桃色が多いのねなんて思ってたのです。でも、この薄桃色に見えてるツツジかサツキは、従来は白い色なんじゃないか、と。だって毎年ツツジやサツキは咲いてるんですけれども、紫がかった濃い赤か、そうでなければ白がほとんどだった。まさか今年突然白い色の咲く木だけを植え替えたりはしていないだろう。いつも通る道だし、そのような作業をしているのは見ていない。
おそらく、ツツジやサツキもエゴノキと同様に、白い花に赤味が注して、それでピンクに染まっているのだ。
そしてさらに、今年は妙に花の香りが強い。うちのエゴノキもそうだし、サツキやツツジ、そして建物の前に置かれたプランターにはパンジーがたくさん咲いているのをよく見かけるのですが、満開状態の花の側を通るだけでその香りをはっきりと感じる。これも例年にはない花の強烈さだ。
今年は花が狂い咲く年なのだろうか。いつもより強烈な香りを放ち、濃い色に染まって。
季節の表情も年ごとに変わるのが自然のおもしろさなのだろうけれども、人間だって自然の流れの影響を受けてしまう。人も自然の一部にはちがいないからね。だから、ちょっと気になる花の色、なのです。

追記 2009-05-10 昨日花咲き狂った状態で書いた文章を読み直し、反省する。

花の色と香りに惑わされて書き狂った昨日の文章、私としては自分がこんなこと思ったんですよね、ということでしかないけど、他の人も読むかもしれないところで書いてるんで、早合点思い違い妄想暴走も度が過ぎるとまずい。それで、ちょっと見直してみます。

サツキやツツジの白がピンクに染まってる、というのは、間違い

今日、昼間出歩いて道に沿って植えられているサツキやツツジをよーく見てみたところ、白い色の花もたくさん咲いている。赤紫、薄紅、白と種類のちがう木を混ぜるようにして植えている箇所があるのがわかった。よって、昨日書いた「白い筈の花が今年はピンクに!」というのは私の思い違いだろう。というわけで、また恥かき記録を更新した orz

しかし、例年になく花の咲き方が盛大で香りもきついのは、これは実感としてゆずれない

香りについては、今年突然私自身が嗅覚過敏になっている可能性は皆無とはいえない。しかし、花が例年より盛んに咲いているのは事実だ。

うちのエゴノキ

エゴノキのことを調べると、園芸用に赤花という種類があり、それは赤味がかった花を咲かせるということで、これで一瞬わかったような気になった。だから、訂正しようと思ったのだが、やはり謎は残る。
うちの庭のエゴノキは、植えた当初は私の腰より低い高さでしかなかったのが、いまは私の背よりはるかに高くなってしまった。もう何年も庭に植わっていて、毎年花をつけていたのだ。そして、これまでずっと、白い花を咲かせていたのである。それが、なぜ、今年急に桃色に染まった花をつけたのだ? 単に奥手なエゴノキで、やっと大人になったのだろうか?
例年になく花が大きく香りも強烈。窓を開けていると、いまも室内に花の香りが濃厚に漂ってきて、そのせいでパソコンに向かう私の脳内が花咲き乱れてしまうのか、なんだかわからないけれど、やはり自然の脈動を感じる。なにかが起こりそうなぞわぞわしたものを。