勝間和代と竹内久美子

勝間和代の『誰でも出来る』日本支配計画 第36回 結婚のすすめ(1) 35歳独身限界説
上の記事読んで、ちょっとまじめに感想書こうかな、と最初は思ってたんだけど、今、タイトルとページ上部のイラストと勝間氏の写真見直して、あ、これネタにマジレスしちゃいかんみたいね、と気がついた。
だから、こっちもすんごくイージーに思いついたこと書いちゃうことにした。
この文章読んで、ふっと思い出したのは、竹内久美子が週刊誌に連載してるエッセイね。あれは、生物学から持ってきたネタを元にオモシロエッセイを展開しようとしてすべってる、そういう物件だと私は思っていて、一時期と学会が取り上げたりしてたけど、トンデモ扱いするのはまちがっていないにしても野暮なんじゃない? みたいに感じていた。
SF作家が同じネタで噺をすると、誰が読んでもおもしろいエッセイになるんだけど、竹内氏にはそういう芸の力が不足していて、なおかつ肩書きは作家ではなくて、動物行動学の専門家というのが売りになってて、さらに女性なのでそのような冗談を言っていることが一部の男の人に伝わらないことがある等々、小さな悪条件が重なってややオーバーにトンデモ扱いされてしまったのではないか、そのくらいに思っていた。
エッセイストとしてはすべってる時点であれなのだが、オジサン向けの雑誌ではいまも連載中のようだ。だったら、すべってる、なんて決めつけちゃいけないのかな。ファンもいるんだよね。
勝間和代の上の記事も、竹内氏のエッセイみたいなものだろう。勝間氏の専門は経済ということになっている。エッセイの中で、本業でよく使うのであろうデータや生産性などという単語を使いながら、「こういう風に想像を広げることも噺を転がすこともできるんですよ、どう?」みたいな、そういう話なんでしょうね、あれは。
だから、おもしろがったり、感心したりするのは読んだ人が好きにすればいいけれど、あれ読んで怒ったり傷ついたりすることはないと思う。感心できなかった人は、つまんない、そのひとことで片づけていいんじゃないかな。
私も、つまんない、と思った。生産性やら学びやら成長やら向上やらをやたら謳い込むあたり、ソ連や戦争中の大日本帝国のお上の手先みたいで、胡散臭くてどうしようもない。こんなもんに起こされるくらいなら、私は一生寝たきりでいい、そんなかんじかな。
なんか、あれだね、オヤジが認定した名門女子校があって、授業中におもしろいはなしをするのが好きな生物の先生が竹内、生活指導も兼ねた熱血教師が勝間、疲れ気味で落ち込んだ生徒の世話を保健室でしているのが香山リカ
そして、学校の外の荒野にいるのが叶恭子ね。名門女子校でエラそうに女子を選別しているオヤジどもを、背後から冷えた目で値踏みしてるのよ。
そんな妄想がいま浮かんで消えたわ。

追記 2009-11-09

読み直してみて、"想像を広げることも" を "噺を転がすことも" に修正しました。竹内氏とちがって勝間氏は6割がたマジみたいなんで。想像を広げるじゃうつくしすぎる気がして。