松本復興相辞任

「チームドラゴンは無能な私を除いて最高のチーム」辞任会見要旨 - MSN産経ニュース
国会でこの話ばかり出るのかとウツになっていた矢先なので、辞任してくれて正直ほっとしました。
上の記事を読んでふと思ったのは、昨日の日記ではトンデモ発言の一種として取り上げた松本龍のことばは、ひょっとしたら、自分を卑下して被災地の人たちのはたらきぶりを持ち上げる、他の人を誉めるための強調表現だったのかも、ということ。もしそうだとしたら、ことばどおり受け取って非難した私がうかつだったということになります。
その前にテレビで観た知事を威嚇するような松本大臣の姿にドン引きしたせいもありますよ。とどめにマスコミまで恫喝しているし。本人は冗談半分だったのかもしれないし、オフレコ要請は言われる知事の姿を人目にさらすのは気の毒だからという気持ちからだったのかもしれないですが、周囲の目には脅しとしか映らなかった。
宮城県の復興計画/野村総研が全面関与/知事「地元の人 入れない」- 2011年5月29日(日)「しんぶん赤旗」

3日の村井嘉浩宮城県知事に対する「県でコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々、何もしないぞ」という発言の背景には、村井知事が主張する漁港の集約や民間参入に、地元漁協が反対している現状への不満がある。松本氏は4日も「知事との話は真剣勝負」と強調した。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110705k0000m010083000c.html

村井知事にがつんと言ってやりたかった、という意気込みがすべれるだけすべった、ということなんでしょうか。それなりに理があったのに、大人気ない振る舞いのせいで周囲に通じなかったということか。
就任会見で「民主も自民も公明も嫌い」と言ってみたり、無意味にサングラス着用したりするのも、菅首相への反発が根にあるということだが、それにしても中学生の男の子みたいで、なんだかよくわからない。
見た目がかわいらしく、しかし社会的には何の権力も持っていない若い人なら、大人への反発としてグレた態度を取るというのもわかるし、仮にそういう態度を取ったところで本当に実害が出るのは当の若者だけで終わったりする。
しかし、大臣の地位にある白髪頭のおっさんがグレると、周辺にいる人たちは自分に実害が及ぶのではあるまいかと凍るだろ。グレた当人はそんなことねーよと思ってても、通じないのは周りがほんとうのボクをわかってくれないからだけじゃなくて、自分の立場の自覚に欠けたおっさんのせいだというのも大きいだろ。権力者なんだから。
松本龍をよく知っている人たちになら通じるんだろうけれども、そういう人たちこそ松本龍の知り合いだという特殊条件下の人たちなんだから、大多数の他人には通じないとあきらめた上で行動してもらわないと、誤解が雪だるま式に膨らんでいくだけだ。
毎日新聞の記事によれば、防災担当相として震災直後からよく働いていたということになるのだが、被災地のがれきを撤去した業者にまだ代金が届いていないという報道を読んだのは、5月だったか6月だったか、あの業者にはもうちゃんとお金が渡ったのだろうか。
チームドラゴンにはがんばってもらいたい。