阿久根市長

なんかプッツン発言が目立つ市長さんが鹿児島にいるみたいねくらいにしか思ってなかったんだが、次の記事を読むと、マジでヤバイ気がしてきた。
阿久根市長「腐った枝、刈らないと」 障害者の記述巡り - asahi.com
この竹原信一発言を読んで、ナチスを思い出した人は多いだろう。

ナチズムの時代 (世界史リブレット)

ナチズムの時代 (世界史リブレット)

ナチスが台頭したのは、世界恐慌後の不況と低成長の時代で、ナチ政権は再軍備のための公共事業で失業者に職を提供しつつ、これ以上軍拡を続けるためには戦争するしかない、になって、戦争と人種主義を関連付けていくことになるのだが、この人種主義は他人種だけでなく、内なる同胞にも向けられた。
1933年に制定された断種法の草案は、1932年にプロイセン保険局によって作成されたのだが、作成するきっかけとなったのは、世界恐慌で財政が破綻した地方の自治体からの圧力だった。地方自治体が、断種法制定を望んだのだ。
遺伝的健康が国民の選別と序列化の基準のひとつとされた背景には、低成長時代の分配問題があった。
当時、内務大臣フリックはこう述べている。「われわれは、わが民族を遺伝的な価値にしたがって編成する勇気をもたなければならない」
さらに1939年から準備されたT4作戦(成人障害者の安楽死作戦)は、1940年から安楽死が実施されるが、1941年には教会関係者から批判の声が上がり、ヒトラーは作戦の中止を命じている。中止されるまでの間に7万人が殺害された。しかし、成人の殺害が中止された後も、障害児童の安楽死は続けられた。
T4作戦で用いられた安楽死の方法は、その後ユダヤ絶滅収容所で採用される。
さすがに今の時代、戦争という方向に進む可能性は、ナチスがいた頃にくらべると低いと思うのだが、戦争という形を取らなくてもナチズム的発想で世の中が仕分けされるようになるかもしれないじゃない。
政治家としてどーよ? な発言を繰り返す市長や知事が非難されないままぶいぶいいわしているのを見ると、暗い未来が迫ってきそうでこわい。
竹原、阿久根市的にはいいところもあるのかもしれなが、ああいうこと言わせておいていいのか? ひどすぎるよ、あれは。