防犯カメラで

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四国新聞朝刊には、一面、三面、そして社会面と大きく取り上げられていて、とくに社会面はこの事件の詳細記事に押されるような形で小さく「やまゆり園」事件を忘れないために献花する人々の姿が伝えられていました。

 私としては、今回の嘱託殺人は、ネットでの殺人依頼・ただし殺害対象が依頼者本人、という事件に見えます。それと伝えられる容疑者の過去のネット上での書き込みを見ると、中二病第三期というか、昔はネットでこういうのよく見たなあ、近年は利用者が増えて埋もれてるんだろうなあ、という感想を持った。

 まるで完全犯罪を遂行できるかのような誇大妄想を抱いてるわりには、防犯カメラに映った姿から身元を割り出されて速攻で逮捕されてるあたりのはらほろひれ感は、オウム犯罪を思い出させられましたし、それに加えてドクター・キリコとか『完全自殺マニュアル』とかなつかしい物件も思い浮かんで、なんかタイムスリップ気分に。

 なので、この容疑者のつまらん書き込みから、安楽死尊厳死などという方向に本気で話を進めるようなことは止めていただきたい。殺人依頼した人と同じ難病で闘病中の人も、同じ病気にかかっているというだけで他は関係ないから。生きる闘志を燃やして闘病中の人はいくらでもいるわけですよ、生きていたいから。同じ病気でも人それぞれ、中にはかわった人もいる、そういうことなのでは。