アイアンマン2

DVDで鑑賞。
「アイアンマン」の続編。トニー・スタークがアイアンマンだとわかった後、軍やライバル企業、トニーを仇敵視するロシア人科学者がトニーに絡んでくる。
巨大軍需企業「スターク・インダストリーズ」の社長、トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が、自らがアイアンマンであると公表してから6ヶ月。「平和を民営化した!」と怪気炎をあげ、軍からの干渉を拒むトニーだったが、じつはアイアン・アーマー(パワード・スーツですね、アイアンマン・スタイルの)の動力源となる物質の副作用で血中に毒素が溜まり、対処方法を探していたが自暴自棄な気分になることもあった。
軍はアイアン・アーマーを危険視し、ライバル企業・ハマーはトニーを出し抜こうと必死。そして、ロシアにはアメリカ亡命時にスターク社と関わり、後にスパイ容疑で強制送還され不遇の内に死んだ科学者の息子・イワン(ミッキー・ローク)が、父親から教えられた図面をもとにアーマーを作成していた。
モナコのレースに参加したトニーを、アーマーで武装したイワンが襲う。間一髪、危機を逃れたものの、軍はトニーからアイアン・アーマーを取り上げようとし、ハマーはイワンにアイアン・アーマーに対抗できる兵器を作らそうと拉致する。
心労が重なるトニーの前に、謎の美女が新社員として現れるのだが……。
ロバート・ダウニー・Jr扮するトニー・スタークが相変わらずいい味で、軍需企業の社長が自家製アーマーに身を包んで世界平和に貢献するというヤバイおはなしを、適度に醒めた視点を持ち込み苦笑させながら、アクションでひっぱって楽しませてくれる。合い間で入るAC/DCやクイーンの曲が流れにマッチしてて、いい。
今回の適役にはミッキー・ロークが参上。ガタイがいいので、最初に登場する半裸状態の戦闘スタイルが映える。トニー役のダウニーとはかなり体格がちがうのではなかったか。劇中では、トニーが立ち向かうときはアイアンマンになっているので差は見えないが、ミッキー・ロークだと完全版アーマーにすっぽり身体が隠れてしまうとなんだかさびしい、物足りない、殻なんて破って中身が出たほうがいいのに! と思ってしまいました。ダウニーは、アイアンマンになったほうが安全そうに見えていいんですけれどね。
アイアンマンが空へ飛び上がる際、手の平と足の裏の部分からロケットみたいに火を噴出すんだけど、そのためか瞬間的に直立キューピーのようなポーズをとるのがかわいい。
トニーの恋人、ナイスガイの中佐、謎の新人社員、そしてライバル企業社長・ハマーなど、どのキャラもいいです。ハマーを演じたのは舞台の役者さんぽい芸達者だとお見受けしました。
公聴会モナコのレースイベント、パーティー会場など、人が大勢集まっていて次々に登場人物が喋り、その場の人がそれぞれに反応する場面がどれもよかった。役者のうまさも大きいけれど、撮り方と、編集がいいんだろうな。