野田秀樹のコラムはつまらなかった

野田秀樹氏「アエラの姿勢不安」自ら連載打ち切り - スポーツ報知
上の記事によれば、ネット上一部で顰蹙をかったAERA原発事故特集号に、野田秀樹も反発、批判的ということになる。(原発特集でAERAが謝罪 - 四国新聞
私はAERAをめったに買うことがないのだが、図書館にあるのでそこで見ることは多い。週刊誌の特集は号によってよかったりそうでもなかったりするが、それとは別に週刊誌のおもしろさを支えるのが連載コラムの類になる。
野田秀樹はかなり前からAERAに連載していると記憶するが、コラムがおもしろいと思ったことは一度もない。本業は物書きではないし、演劇についてはプロとしての意見が書けるのが長所なのかもしれないなくらいには思うが、文章自体はつまらない。週刊文春での小林信彦林真理子の役は、野田にはつとまっていなかった。
だから、野田秀樹が連載を止めるといわれても、新年度からはAERA編集部が別の人を起用することにしたのかな、だってあれおもしろくなかったもの、という可能性もあるんじゃないかと疑う。
顰蹙を買った件の表紙にくるまれて、野田はコラムで「東京は落ち着け」と訴えていた。さりげなくそういうコラムも掲載するあたりに朝日的狡猾さを感じたが、とくに反発は感じないし、野田のコラムは一部東京住人の気持ちを代弁する読み物にはなっていた筈だ。あの野田の文章も含めて、AERAの3月28日号はよい仕上がりだったと私は思った。
しかし、野田は、あの号をきっかけにAERA連載を自ら打ち切るという。

対立する形で連載を辞めるが今後、AERA側と闘うつもりはない。ただ、コラムの最後で野田氏は「直感的に覚えた、このアエラの『現実』に対する姿勢への不安が消えません。アエラという雑誌は何を目指しているのですか?」と疑問を投げかけている。

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110327-OHT1T00215.htm

3月28日号は、どうみても朝日ジャーナリズム渾身の特集号だったのだが、野田こそ何を目指してコラムを書いていたのだろう。まさか、コラムでデマにのせられるなと喝をいれながら、ネット上の煽りにのせられたんじゃないだろうな?
これまで自分がコラムでおもしろおかしく肴にした(怒らしたところで怖くもなんともないw)対象のことは忘れたのか? あれだって、私は雑誌のコラムを読むのが好きだから、ああここでは私みたいなのが嗤われバカにされてるんだなと感じても、読んで不快でも、うまいこと書くよなあとさえ思えれば「おもしろいな」と言いますよ。でも、野田は下手だったね。おもしろくなかったわ。
連載打ち切りと聞いても、「ふーん。じゃあ、次は誰?」としか思えない。もっとおもしろいコラムを書く人が起用されればいいな、くらいですかね。
顰蹙かったAERAの表紙だけど、あの号が出る前に、私はテレビのニュースで、防護服に身を包んだ作業員が原発に向かう映像を何度か観てるんですが、それでもAERAの表紙は不適切になるんでしょうか。私は原発事故を伝える写真としておかしくないとしか思いませんでした。