ブラックパワー・ミックステープ〜アメリカの光と影〜

  • 2011年、 スウェーデン/アメリ
  • 原題: THE BLACK POWER MIXTAPE 1967-1975
  • 監督:ゴーラン・ヒューゴ・オールセン

Gyao! で視聴。
スウェーデンのテレビ局に眠っていた1967年から1975年にかけてのアメリカのブラックパワー運動の映像を再構成したドキュメンタリー作品。
キング牧師マルコムX、アンジェラ・デイヴィス、ストークリー・カーマイケルらのインタビュー映像が見られる。
アメリカの公民権運動、大昔のような気もするけれども、まだ50年くらいしか経ってないってことなのか。
当時のアメリカのイメージは、良くも悪くも“強大”だった。“スーパースター”だった。スキャンダルが出れば“衝撃”になるくらいには。
70年代に入るとヘロインが黒人たちにとって大きな脅威となっていくのだが、ベトナム戦争中、兵士が戦地でドラッグを覚えて帰ってくることが多かったのが原因のひとつだと映像中で語られる。そこから陰謀説のような話まで出てくるのだけれども、麻薬売買については、なぜか映画「ゴッドファーザー」の一シーンを思い出してしまった。
今は昔、の映像記録なのですが、ここで見られるあの時代の黒人たちの悩みと戦いは、いまの日本でもそれぞれの人が見方によっては自分のことに重ね合わせて見ることができる面があるのですね。
当時の風俗・ファッションも見所かな。