相澤啓一『NHK新ドイツ語入門』NHK出版

CDブック NHK 新ドイツ語入門

CDブック NHK 新ドイツ語入門

NHK出版のページはこちら https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000394232006.html?trxID=0130&webCode=00394232006

本書の使い方

初めてドイツ語に入門する人は、まずピポの物語を追っていってください。CDを活用して、ドイツ語の響きにも慣れましょう。ピポの物語は、各課ごとに学ぶべき文法項目が決まっています。それら文法項目をスキットと一緒に見ていくことで、あまり途中で迷うことなく、いわゆる「ひととおりのドイツ語文法」が身に付くはずです。最初は細かいことにはこだわらず、また、Noch einen Schritt のコーナーなどは読み飛ばす勢いで、ドイツ語の世界を概観していきましょう。一つの言語を学ぶのは大海に乗り出すのにも似て、大変ですし果てしなくも見えますが、本書ではかわいいピポとティナがドイツ語の世界へといざなってくれるので、自習用にも最適です。このプロセスをひととおり終われば、あなたは早くも「初級」を卒業です。
ドイツ語をある程度学んだことのある人、上のプロセスで「初級」を卒業した人は、各ステップの文法項目を、改めて一つずつじっくり勉強してみてください。この本は、きちんと体系的に勉強したい人を裏切りません。本書の内容をじっくり身に付けたあなたは、辞書を使えばドイツ語がかなり読める「中級」終了の実力の持ち主となっているでしょう。あとは語彙を増やし、聞き取りや会話へも進んでいきましょう。
かなりドイツ語が上達してからでも、ドイツ語で何かわからないことが出てきたときにほ、本書をひもといてみてください。該当する文法項目の所と見てみると、答えが見えてくることもきっと多いと思います。その意味で末永く愛用してください。
(引用元:相澤啓一『NHK新ドイツ語入門』NHK出版 p.3)

火星の王子様ピポが、UFOで日本へと向かう途中、なぜかドイツのティナの家の庭に不時着。そこからピポのドイツ体験がはじまります。ティナの両親もピポをサポート、それにしても何故ピポは日本へ行こうとしているのか?
子供の時に読んだ『グリーンレクイエム』というSFを思い出させるストーリー、ピポとティナの声がかわいいのでCDを聞くのがとても楽しい。ティナの両親のドラマも織り込まれ、研究一筋のお父さんが、最後の最後、練習問題の形をかりて父親としての思いをつぶやくあたりもすてきです。続編は『火星のプリンセス』になるのか? 
発音や綴りの読み方から始まって、物語とともにドイツ語の基礎が学んでいけます。練習問題の音声もCDに入っているので、音読やディクテーションなどCDを活用した学習がしやすい。
私は初めてドイツ語に入門した人だったので、とにかく物語に乗ってひととおり目を通した段階ですが、この本は辞書なしでも勉強できます。ドイツ語入門に最適でしょう。
その先の学習についてのアドバイスもあります。
この本での学習方法としては、川本佐奈恵『最新版 NHKの英語講座をフル活用して簡単上達法』祥伝社黄金文庫*1も参考になりますよ。
ピポとティナの物語、NHKテレビ講座のアニメが相澤先生のホームページで見られます。http://www.germanistik.jp/pipo/
メリークリスマス!

英語学習者にもお勧めします!

そこで、7〜8年、英語を真剣に勉強しているのに、まだ英語をうまく話せない、という人には、ひとまず、英語の勉強を中止し、ドイツ語学校に通うことをお勧めします。なぜなら、ドイツ語学習で組織化された神経回路は、英語に対しても、自動的に働きますので、英語の品詞、性(男性、女性、中性)、数(単数、複数)、機能(主語、直接目的語、間接目的語、主語補語等)などを無意識のうちにチェックするからです。そうなれば、どんなに長い英文でも、簡単に読めますし、作文や会話も楽に出来るようになります。
(引用元:佐伯智義『英語の科学的学習法*2講談社)

佐伯先生の提唱する学習法はまず耳から学び、口を使って練習を繰り返し、「和文独訳せず、常に品詞と機能を考えて」というのが基本です。佐伯智義『科学的な外国語学習法―日本人のための最も効率のよい学び方』講談社*3では、学習の仕方を説明する例として、英語とフランス語とドイツ語を取り上げていました。
それで、私もドイツ語にも興味を持ったのです。
ざっと見た印象としては、英語にとっては、ドイツ語が乳母、フランス語は都会から来た家庭教師、だったのかもしれないなあ、と。

ケリー伊藤のスピーチクリニックレッスン

https://www.youtube.com/watch?v=CcGgRHl97xw&list=PLWsjbYRqk7Tou5aYr2mgsGprIMbnxDCHC
英語の発音練習になりますが、L の音は、英語にもドイツ語にも、フランス語やアラビア語にも出てきますから、しっかり練習してできるようになりましょう。