享年77。
この方の起こした事件を思い出すと、この時期にこの世を去ることに何か因縁を感じないでもないが(事件性というより時の流れの)、橋の上からデジカメで撮影中の事故だということ。春休みに旅行する人も多いだろうが、気をつけないといけませんね。
花柳幻舟の事件についてのよい記事が載っていたムックがあったのだが、家の中全部ひっくりかえすと出てくるはずだが即座に見つけることができない。書名もおぼろだが、↓のようなムック。(これだったか定かではないのだが、この類)
戦後事件史データファイル―社会を震撼させた数々の重大事件を通して、戦後60年の日本の歩みを徹底検証! (別冊歴史読本 (14))
- 作者: 日高恒太朗
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2005/05
- メディア: ムック
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(↑かどうかははっきりしないことをことわりして)そのムックは花柳幻舟の項担当の方だけではなく、どの事件についてもライターが良く、たいへんすばらしい本に仕上がっていた。一時ムックが流行った時、そこで多くのよい記事を読め(もちろん中にはそうでもないものも混じっているのだが)、日本には優れたライターがたくさんいるんだなと知った。しかし、彼らがその後どうしているのか、雑誌やムックというジャンル自体が衰退してきており、そういうライターが書く媒体がなくなってきているのではないだろうか。
AVや風俗だとおきまりの某氏が新書をいくつも書いたりWeb記事でも「またこの人?」と言いたくなるほど出てくるが、その方よりもいいライターはいて、同じ題材でずっといい記事をムックや雑誌に書いていたのだ。
もう読む側も先細り状態になっているんだろうけれども、雑誌文化はよいものであった。負の面や失敗例ばかりあげつらうことなく、良き面が形を変えても引き継がれることを願う。