ケヴィン・スペイシー セクハラ裁判で勝訴

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原告は俳優のアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)氏(50)。アカデミー賞(Academy Awards)を2度受賞しているスペイシー氏から「性的な体の部位」を触られ「精神的苦痛」を受けたとして、4000万ドル(約60億円)の慰謝料を求めていたが、陪審は立証不十分と判断した。

昨日の四国新聞にすっごく小さい記事で載ってまして、ぜんぜん載らないよりはいいにしても、もうちょっと大きく取り上げてもいいんじゃないかと思ったりしました。ケヴィン・スペイシーはこれでキャリアが吹っ飛んだままになってるんですよね……。

 

これをきっかけに、撮影現場や劇場のスタッフから苦情が噴出してたし、だからケヴィン・スペイシーの素行が悪かったのはたしかだろうし、このニュースにしても、民事訴訟にするには証拠不十分だということで、アンソニー・ラップが語った14歳の時の出来事がなかったということになるわけではない。アンソニー・ラップはいわば #MeTooの波に乗って、自分のことをみんなに受け入れてもらえた人だった。

 

あの #MeTooのおかげで救われたという人もいる一方で、過去の自分のつらい体験を打ち明けてもそれを聞いてもらえないという、被害者の側に勝者と敗者が出ていそうな悪寒はずっとしている。#MeTooの輪に入れてもらえないことでさらに傷が深まった人もいるのではないだろうか。

どうしても人の輪に入れない人が、たとえば宗教によって救われるということはあると思うのですね。だから、宗教も必要なんじゃないでしょうか、人の世には。