昨日の四国新聞にも、ペシャワール会からの報告が出ていて、中村医師の志を引き継いだ現地スタッフが活動を続け、着実に成果を上げているとのこと。
ペシャワール会の2022年9月14日報告。
四国新聞の記事に「うまくいかなかったサツマイモの栽培に成功したこと」いうのがあって、サツマイモについては上で次のように報告されています。
サツマイモ
5月に植え付けをしたサツマイモは、日本ほどつるが繁茂していないが皆楽しみにしている。種芋からのツルの成長が著しいので農業責任者が9月に入っても植えつけをしてみたいと希望し、試験的に植え付けを続行している。現地と日本では気候がずいぶん違うので試験栽培をして現地に合った栽培時期を見つけられるかも知れない。ネズミ対策の猫は5匹に増えこれから力を発揮してくれるのを期待している。
サツマイモについては、かなり前の事になりますが、アフガニスタンでサツマイモを栽培しようと農業指導をしていた青年が、現地の状況悪化に巻き込まれて死亡する事件があったのを記憶しています。上の報告からは、彼の遺志も引き継がれて実を結んだんだなと分かりますね。よかった!
ペシャワール会の報告を読むと、用水路は鉄砲水を受け止めて、災害から人を守る機能もあるんですね。アフガニスタン、パキスタンと、干ばつや豪雨による洪水など、さかのぼると地球温暖化による気候変動の影響で被害が出ている。シリアも、まず気候変動による干ばつで農業がたちいかなくなって、農村から都市部に人が流れ込んだことで鬱積した不満がデモにつながり、政府が弾圧、そして実質内戦状態になってしまいました。中村医師が過去に「二酸化炭素排出などもっともしていないアフガニスタンが地球温暖化の被害に苦しめられる」不条理を嘆いていたのを思い出します。