新郷由紀『老人たちの裏社会』宝島SUGOI文庫

 

目次:
まえがき
第1章 万引き
第2章 ストーカー
第3章 暴行・DV
第4章 売春
第5章 ホームレス
第6章 孤立死
第7章 生き地獄化する余生
あとがき
特別対談 黒川博行×新郷由紀

 

ピーコの続報を読んで思い出した本。老人といってもいろいろな人がいる。いわずもがなのあたりまえのことだが、戦後大衆文化をけん引してきた全共闘世代のとくに男性は、自分たちの上の世代を「古い」と切り捨ててきたせいか、そういうことをよく見ないまま、気がつかないまま、いま自分たちが老いてきている、そんな気がした。

(彼らがマスメディア上でその場の気分で放言したことが、浴びせかけられるだけの立場に甘んじなければならなかった者たちにどれだけ害を与えたか。もちろん、「そんなことで傷つくのがわるい」ということになっているので、彼らは直接報復はされない。しかし、祟ることは祟るんですよ。ざんねんながらね)

 

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