最終回では中南米のサンバ、ルンバ、カリプソ、レゲエなどを取り上げ、さらに、アメリカス(南北アメリカ)のブラック・ミュージックが還流してアフリカの音楽に影響を与え、そこで混交しさらなる発展を遂げる流れを追います。プランテーション文化や港町、そしてラジオやレコードというメディア、それらが作用し合ってブラック・ミュージックを世界に広げました。ブラック・ミュージックのファンは、逆境でドラミングの技術を伝え磨いた人たちに感謝しなければ。
失ったルーツを探求するソウルは、普遍的なパワーを獲得し、世界中の人を力づけています。
くわしくは『世界』1月号で読んでみてね!
レゲエが出ていたので、ボブ・マーリーのジャミングのビデオを。
Bob Marley & The Wailers - Jammin'
ところで、ビゼーの「カルメン」の、「ハバネラ」は、もとをたどれば、キューバの民族音楽で、船乗りによってスペインに輸入されたものだそうで、スペインでハバネラ流行のきっかけを作ったのは作曲家セバスチャン・イラディエルだそうです。ビゼーは、ハバネラのリズムを使ったセバスチャン・イラディエルの曲を聴いて、スペインの民族音楽と勘違いし、カルメンのアリアに借用したとのこと。くわしくは『まいにちフランス語』2021年8月号で読んでね。
カルメン、ロマの女性ですし、ビゼーとしては異国的な雰囲気、自分のいる世界の外側につながるような自由さをハバネラのリズムに感じたのかもしれませんね。キューバ発祥ということで、これも広い意味でアメリカスからの影響、根源にはアフリカがあるかもしれません。
André Rieu & Carmen Monarcha – Habanera (Live in Maastricht)
白人がサイコーにエロいパフォーマンス見せるのは、じつはクラシックだったりしてる。
さて、『世界』は2024年1月号からリニューアル。
特集は、
1.ふたつの戦争、ひとつの世界
2.ディストピア・ジャパン
雑誌キャラクターの「種まくクマ」がすっごくかわいいです😍 ぜひ『世界』でお会いになってね! また、リニューアル『世界』電子書籍版も出てるそうです。