『世界』2024年6月号 ミャンマーに関する記事2つ

 

中西嘉宏「徴兵制は混乱するミャンマーに何をもたらすか」
 題名通りの内容、過去3年の経緯と現在の状況が簡潔にまとめられている。中央平野部と少数民族がいる山岳部、中国国境と近いのは山岳部となる。また徴兵制に反発して海外に逃れる若者の中には、日本に就学就業の機会を求めてやって来る人もいる。彼らへの支援が求められる。

藤井光「武器を手に取るアーティストを忘却してはならない」
 アーティストの中にも、暴政に抵抗するために武器を手に取る者がいる。ミャンマーの詩人マウン サンカは、今、ミャンマー軍に対抗する国民防衛隊(PDF)の最大勢力部隊の司令官になっているが、「詩人としての生涯は死まで続いていく」と答えている。そういう紛争地帯があることを忘れてはならない。

くわしくは『世界』6月号で読んでみてください。


日本を含め先進国では「多様性の尊重」がトレンドになっているけれど、アジア・アフリカはもともとあった多様性が植民地にされたときに引かれた国境線で寸断されたことが、独立してからの国造りにも響いているようですね。先進国で謳われる「多様性」とは何なんでしょうね?

中国は「一帯一路」に支障が出る紛争は困るので、場合によっては地域の平定に動きますし、中東やアフリカを侵略したことがないので、欧米にくらべると好印象を持たれているそうです。

NHKカルチャーラジオ「漢詩をよむ」は、漢詩をよむ楽しみに加えて、中国の歴史や文化を知るおもしろさもあります。官の世界では敗者となった人が詩人としては名を残せる、そんな社会が古くから構築されていた。そして、こういういいかたはよくないのかもしれませんが、中国は昔から夷狄とのつきあいに慣れている、つきあい方を知っているように見える。

NHKカルチャーラジオ「漢詩をよむ」、聞き逃してもストリーミングで聞けます。

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