袴田さん、再審で無罪/58年前の一家4人殺害事件

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袴田さん、再審で無罪/58年前の一家4人殺害事件
2024/09/26 14:02

 1966年の静岡県一家4人殺害事件で、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審判決公判で、静岡地裁(国井恒志裁判長)は26日、無罪を言い渡した。戦後、死刑事件の再審無罪は5例目。これまでの4例は検察が控訴せず確定している。袴田さんの再審で、検察は改めて有罪を主張し死刑を求刑しており、控訴するかどうかが今後の焦点となる。

 袴田さんは確定前の裁判から一貫して冤罪を訴えてきた。長期収容による拘禁症状が残り、昨年10月に始まった再審公判は出廷を免除され、代わって姉ひで子さん(91)が出廷していた。

 確定判決が犯行着衣と認定した「5点の衣類」に残った赤みが主な争点だった。1年以上みそに漬かった衣類について再審開始を認めた昨年3月の東京高裁決定は「赤みは残らない」とする弁護側鑑定の信用性を認め、捜査機関が捏造した可能性が極めて高いとした。

 検察側は再審で新たに専門家の共同鑑定書を提出。「赤みが残る可能性は否定できない」と主張。弁護側は、衣類は捜査機関が隠したと指摘した。

メモとして。

袴田さん、よかったね! 無実だとうったえ続けた60年。これからの取り調べや司法の在り方に、いい影響をもたらすのではないか。というか、改められなければならないのだよ、袴田さんをきっかけにして。

 

さて、こうなると、証拠を捏造したのは誰だ? になるのですが、時間が経ち過ぎて分かったとしても時効なのかもしれないんですが、それはそれとして、たとえばアメリカだったらこういうのをずーっと掘り返して本にまとめたりするジャーナリストなんかがいるわけですよ。出版すると採算が取れるからできることかもしれないし、これは偏見になりますが、アメリカは出来事を文書化して遺すことに病的な執着があるみたいなので、それでできるのかな。高級実話というかシリアス講談みたいな本読むのが好きな人が多いみたいだしね。

 日本でも、それをやる人がもっといてもいいんじゃないか。赤報隊朝日新聞襲撃事件については、元朝日の記者がやってましたよね。

(袴田さんの事件についても既に何冊か本がでています。今回、裁判長が証拠捏造の可能性が高いと認めたことは大きいので、この事件を総括する本が出ることを期待します)