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国際ニュース、とくに新型コロナウィルスが流行りだしてからのを読んでいると、映画「ロボコップ」を思い出します、だんだんあの映画の世界が現実化してきている?
わたしが見たのは1987年のバーホーベン監督作品、初見では「モンティ・パイソンが編集した少年ジャンプみたい」と思った。風刺をスパイスに毒気のある笑いを誘うマンガ的ノリの近未来SFアクションものだった。
大企業が市を支配していて、ロボコップはその企業が開発した警官なのだが、その大企業の社員にはなにもできないようプログラムされていたような。そして、市内には大企業の社員ばかりではなく、職にあぶれて焚火にあたってるような人たちも大勢いて、正規の市民社会からあぶれている彼らは部族社会みたいなところで生きている。そういう世界だったよね、映画「ロボコップ」は。
中東やアフガニスタンは報道を読むと今でも部族社会的なものがリアルにあるし、そういう中東地域を別物と見なしていた先進国、とくにアメリカも、徐々にそうなりつつあるような気がする。(これまでもずっとあったんだけど、それを上塗りしていた市民塗料が剥がれだしているというかね……)
ロボットの活用は、コロナ禍で進んできているが、人種差別に注目すると、人にたいして余計な先入観を持たないロボットのほうが、警官の役回りは適していると見なされるかもしれない。
ドローン飛ばされて暗殺されたイスラム戦士たちは、先んじてわれわれの未来を生きたということになるのか。
付記:1987年制作の映画ですから、劇中でも中国の存在感はなきに等しいものだったと記憶する、近未来が舞台ですけどね。