大杉君枝アナウンサー(43)の死

ここ数年、大杉氏と同年代の女性文化人、芸能人の急死をよくニュースで目にする。自分と同年代(やや上、やや下も含む)の女性だから、単に私の印象に強く残りやすいのかもしれないが、それだけに訃報をきっかけに思いをめぐらすことが多い。あのバブルの時代に20代を過ごして、仕事面で世間に認められる成果を出した女性たちが、病死、自殺と人それぞれ理由は異なるが、突然亡くなっていくのだ。
私自身は、若いときから落ちこぼれ人生を歩むことになって、時流からはずれた深海魚のような生き方をしているわけで、その死が報道されるほど仕事で成功した人たちというのは同性同年代といっても自分とは異質な存在でしかない。第一線で活躍する女性を襲うストレスというものは、私には想像もつかないようなものなのだろうなとしか想像できない。
というわけで、彼女たちにわりと近い立場にある人のように同情することは不可能なのだが、陽の当たる海面近い上方で流れに乗って勢いよく泳いでいる場合、流れが変わったときその影響を直撃的に受けるのではないか、と、流れがほとんど感じられない深海にて一人夢想するのだ。
それにしても。
どうでもいいことだが、同世代の男の評論家(の類)には肥満体が多いのはなぜなんだろう?