自民党と御手洗経団連

ニュースメモになりますが、まず四国新聞2007年10月4日から引用。

衆院選で協力要請 自民、経団連と懇談会
日本経団連御手洗富士夫会長ら幹部は3日午前、都内のホテルで自民党伊吹文明幹事長ら党幹部と今後の政策課題について意見交換した。経団連自民党幹部による政策懇談会は福田政権発足後初めて。
古賀誠選対委員長は「遠くない将来に衆院解散・総選挙がある。経済界の支援をお願いしたい」と衆院選への協力を呼び掛けた。これに対し御手洗会長は「政策本位で自民党を支持していきたい」と述べ、同党の掲げる政策を支持する考えを示した。
また伊吹幹事長は「自民党参院で第一党の座を失ったのは初めて。特に民主党とは二院制の下で話し合って協力していく」として、今後民主党との政策協議を重視する考えを強調した。
(引用元:四国新聞2007年10月4日)

遠くない将来って、また参院で否決されたから衆院解散総選挙!とかやるつもりなんでしょうかね???今ならしてもらいたい気もしますが。

『世界』2007年10月号には阿部和義「安倍首相の道連れになるか御手洗経団連」という記事が載っていて、参院選での自民大敗経団連幹部がショックを受けていること、御手洗経団連会長には民主党とのパイプがまだないこと、それどころか

2007年2月の衆院予算委員会で、民主党枝野幸男議員は「公聴会偽装請負をしていることが明らかになったキャノンの御手洗会長は、経済財政諮問会議の議員としてはふさわしくない。辞めるべきである。御手洗会長に対して参考人として招致を求めます」という要求をしている。
(引用元:『世界』2007年10月号 阿部和義「安倍首相の道連れになるか御手洗経団連」)

この偽装請負については、御手洗会長は、請負の法制が企業に厳しすぎるので現行制度を緩和してくれとおっしゃっています。asahi.comより引用。

請負法制「無理ありすぎる」 御手洗氏、経財会議で発言
2006年10月18日23時41分
 御手洗冨士夫日本経団連会長が、経済財政諮問会議で、請負の法制について「無理がありすぎる」と発言していたことが、18日公表された議事要旨でわかった。厚生労働省が違法な労働形態である「偽装請負」への指導を強めているなかで、あえて財界トップとして、現行制度が企業に厳しすぎることへの不満を表明したものとみられる。

 諮問会議は13日に開かれ、安倍首相や御手洗氏ら11人が出席した。要旨によると、偽装請負の判断基準に絡んで御手洗氏は、「請負の受け入れ先が仕事を教えてはいけないことになっており、矛盾がある」などと指摘。法律を守るのは当然としつつも、現行制度の緩和が必要と訴えた。

asahi.com:請負法制「無理ありすぎる」 御手洗氏、経財会議で発言 - 偽装請負

また、『世界』2007年10月号 阿部和義「安倍首相の道連れになるか御手洗経団連」によると、2006年4月から偽装請負のキャンペーンを始めた朝日新聞に対して、御手洗キャノンは広告の出稿を停止、そのキャノンと歩調を合わせるかのように松下電器も朝日への広告出稿を停止したとのこと。

本来の広告効果ではなく編集方針が気に食わないという理由で、広告を使ってマスコミを抑え込もうという発想は今までの経団連会長会社にはなかったことである。
(中略)
偽装請負は、労働法違反であるにもかかわらず、朝日新聞以外の新聞はキャノンや松下電器については書いていない。ある財界担当の記者は「どうも広告からの圧力が入って偽装請負について書かないようである。昔だったら経団連会長会社が違反していることをもっと書いていたはずだ。他の新聞社の記者は広告停止を恐れて萎縮しているとしか思えない」と話している。
(引用元:『世界』2007年10月号 阿部和義「安倍首相の道連れになるか御手洗経団連」)

こんな御手洗経団連が支持する自民党の政策とは一体?
注目しないとあかんのでせうね。