これは都市伝説の典型的なパターンですね。友だち同士でおしゃべりしているときならともかく公の場で大真面目にこんなことを口に出すのはまずいよな、そんなふうに考えている人は大勢いるでしょうが、鳩山邦夫法務大臣はそうは思ってらっしゃらないようです。
Japan minister in al-Qaeda claim - BBC NEWS
外国人にはものめずらしい光景に見えるのかもしれませんが、日本人にしてみればこの程度の失言放言は「また自民か…」の範疇内。その場の状況から考えて、鳩山法相は外国人の指紋採取の必要性を訴えたいがためにこんな自分の体験談まで持ち出して必死で説明しようとしたんだろうな、という風に、大臣のお気持ちくらいは察してあげられます。
都市伝説を根拠に人権侵害することもためらわない男が法務大臣をつとめている。それが「美しい国」日本のミもフタもない現実なのです。
「自民党はカルト化しているのではないか？」このまえの参院選のときのアジビラや政策パンフ"あきれた"三部作を読んだりしてうっすらと感じていたのですが、最近ますます濃厚にそう感じるようになってきました。
鳩山法相の場合、指紋採取の必要性を説明しようとしたらああいう台詞がつるつると口から出てきてしまうんですよ。何故、そうなるのか。それは普段から仲間内でああいう話をフツーに自然にしているからなのではないでしょうか。
鳩山法相の仲間、といえば、まず自民党員ですよね。自民党の会合では都市伝説が大真面目で語られ、それでは対応をどうすべきなのかとごくあたりまえに話し合われているのかもしれない。
このままでは、自民党政治家の仲間や友だちに入っている人なら人間扱いしてもらえるのかもしれませんが、そうでない者はうろんなうわさや悪意あるチクリでもあろうものなら、弁明の機会も与えられることなく、「だってみんな（ぼくの仲間 or お友だち）がそういってたよ」というだけで「テロリスト」の烙印を押され排除弾圧処罰の対象にされる、ということになりかねないのでは……
だんだんと、これ書いてる私が妄想的になってきてますが、でも、自民党がカルトだと思えば、自民党政治家の失言放言が相次ぐのも納得しやすいのではないでしょうか。カルト内の常識は外部にいる人たちには奇異なものに見えるんですよね。よくあることです。
ま、カルトかどうかはともかくとして。
自殺者や餓死者の増加が社会問題になっている現在の日本において具体的に国民の生命を脅かしている存在は、アルカイダではなくて、自民党なのではないでしょうか。
自民党こそ現在日本の脅威なのです。
続報
「私の友人の友人がアルカイダなんですね」（２９日・鳩山邦夫法相）
鳩山大臣はその後、知り合いから伝え聞いたもので、聞いたのは事件の数ヶ月後だったと訂正しましたが、この発言が、海外でも報じられていることについて、３０日朝、こう述べました。
「事実を言ってはいかんということですか。『知り合いの知り合い』ということでは間違いないと思ってますが。それを国際的な信用にかかわるとは私は思いませんが」（鳩山法相）
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3695126.html
（30日12:03）
さらに追加 2007-10-31
（全編）「私の友人の友人がアルカイダ」- OhmyNews
友人の友人がアルカイダ 鳩山法相 - とむ丸の夢
「とむ丸の夢」には、鳩山のフィリピンでの蝶違法採取に絡んだ事故にまつわる話が出ています。
さらにさらにまた問題発言が 2007-11-01
鳩山邦夫法相、31日の衆院法務委員会にて、また貴重な体験談を披露！
衝撃発言は、民主党の河村たかし議員の質問中に飛び出した。河村氏が日本の情報収集について質問していたところ、鳩山氏は指名もされていないのに突然、「委員長！」と手を挙げて立ち上がり、河村氏が「大臣、何ですか？」と驚いている間に、こう語り始めたのだ。
「思い出を話させてほしい。私が田中角栄先生の私設秘書になったとき、毎月のように、ペンタゴンがやってきて食事をごちそうしてくれた。当時、私は金がありませんから『ウナギが良い』とか『天ぷらだ』などと言ってた。私は１円も払っていない」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007110101_all.html
(中略)
鳩山氏は発言後、「ペンタゴンは情報収集にお金をかけている。日本の外交や防衛も情報収集には（お金を）潤沢に回した方がいい」と真意を語ったが、国防総省のヒューミント（人間による情報収集）で、自分が協力者（スパイ）だったことを事実上認めたもので、お金うんぬんといったレベルの話ではない。
「鳩山氏は指名もされていないのに突然、「委員長！」と手を挙げて立ち上がり」って、このあたりめちゃくちゃやばい香りがするんですが。
鳩山邦夫。いったい何が彼をそうさせる？
