刺客

元厚生次官が相次いで襲撃された事件だが、襲撃されたお二人の経歴がたいへん似ているので、仕事上のトラブルが原因で襲われたのかなと想像したりする。
しかしそうなると、テロリストという政治的動機を連想させる呼称はふさわしくない。殺人犯とか襲撃犯とかそのまんまな呼び方もあるのだが、なにかもっと別の言い方はないだろうかと思ってネット上をさまよっていたら、こんな記事に出会った。

元厚生省事務次官宅が相次いで襲われた事件は、テロなんだろうか?
あれをテロリストの仕業と呼ぶのに抵抗を感じるのは、報道からなんとなく「刺客」といった印象を受けるからかしら。

やくざの墓場 くちなしの花 | 幻泉館日録@teacup

おお、これだ。刺客。カタカナ語で言うなら、ヒットマン、だろうか。
今の段階ではテロリストなのか刺客なのかヒットマンなのかなんだかわからないわけだが、襲撃された元高級官僚は天下りもしていただろうに、そのあたりのことはなぜか報道に出てこないし、事件に関連して年金の話ばかりが持ち出されるのはどうしてなのかと思う。ノーパンしゃぶしゃぶのことも、テレビや新聞には出ないし。
官僚叩きは小泉政権の得意技だったことも忘れられているようだ。
こういう事件では、追っかけて調べて書いてくれるジャーナリストが強い味方になってくれるのだが、月刊『現代』はもう消えちゃうし、そうなると取材して書く人は困るだろうなと思う。受け皿になる媒体はあるのだろうか。