「今度の不況はおそろしい」

冬至なので夕食には南瓜、お風呂は柚子湯です。
街に出るとお店にはクリスマスの飾りつけ、夜になると街路はイルミネーションで彩られますが、例年に比べるとクリスマス・シーズンにしては雰囲気が暗いなと感じます。毎日テレビで不況のニュースを見てしまうせいでしょうか。
週刊金曜日』2008年12月5日号の「竹信三恵子の経済私考」は「雇用をつぶし続けた「改革」の10年 グローバル化っていうな、足元の責任追及を」という主旨が述べられていましたが、その記事の冒頭部分を紹介します。

この秋に女性と貧困について取材して、都内の公園のテント村にホームレスの知り合いが増えた。11月下旬、立ち寄ってみたら、「きょうの炊き出しは新顔が押し寄せて支給のパンが奪い合いだった」と住人たちが暗い顔で言う。理由は、(1)派遣の仕事を切られた人たちが集まってきた (2)空き缶の市況がキロ150円ぐらいから50円にまで落ち、空き缶拾いによる現金収入が激減した (3)公園周辺のフリーマーケットや屋台に警察の規制が強まり必要な物資が調達しにくくなった――など。自力で支えてきた部分が狭まり、炊き出しへの殺到を招いたのでは、という。
雇用の規制緩和が進み、働き手は企業の都合で伸縮自在に労働市場から追い出される。空き缶拾いも、北京五輪の終わりと金融危機による需要減が足を引っ張る。社会不安の高まりに警察は規制色を強め、自力救済の場まで抑えこもうとする。「今度の不況はおそろしい」とテント村の人々がつぶやくのは、そんな変化を感じ取るからだ。
(引用元:「竹信三恵子の経済私考」『週刊金曜日』2008年12月5日)

こういう報告を読むと、つぎの選挙ではぜひ共産党社民党議席を増やしたいものだと思う。
社民党国民新党と政策で連携するとのこと。
「やっかい」ではなく「ありがたい」社・国連携 - 広島瀬戸内新聞ニュース
予想としては、仮に次の選挙で自民党が下野することになったとして、そのとき政権与党となるのは民主党だろう、となりますが、民主党内にはネオコンな方々も多そうなので、共産党社民党が発言力を増しておかないとまずいと思われます。
頭がよくていろいろ考える人は、弱小政党だからとかいう理由で避ける傾向があるようですが、得票数が支持の厚さを目に見える形で表すことになるので、共産党社民党の主張に共感するのならぜひ一票を投じてもらいたい。
「日本がアブナイ!」では、自衛隊関連のニュースが取り上げられていました。
大盤振る舞いの予算・・・攻撃可能な精密誘導弾、アフガン用ヘリも計上+海賊退治の海自は、武器使用OK - 日本がアブナイ!
アメリカは日本にも海外派兵させて米軍の手伝いをさせたくてしかたがないようで、それを可能にするための改憲アメリカが望んでいるわけですが、民主党はこの面であぶないのではと私は思っています。
今度の選挙では焦点は経済問題となるでしょうが、憲法や安全保障についても、各党がどのような考えを持っているのかニュースで大きく取り上げてもらいたいものです。