続々と海を渡るイノシシ

前にも四国新聞から海を渡るイノシシの記事を紹介したことがあるが、2009年1月4日号にさらにくわしい情報が出ていたのでまた書いておきたい。

イノシシ 続々と海を渡る
すみか求め島から島へ
「イノシシが泳いどる」。山口県周防大島町の小水無瀬島(こなみせじま)沖約4キロ。2007年6月、松山市の遊漁船長瀬野泰雄さん(67)が思わず叫んだ。体長150センチの大きなイノシシが犬かきで猛進していた。
中四国や九州地方で海を泳ぐイノシシの目撃例が後を絶たない。愛媛県宇和島市の漁師(63)は「この辺りでは常識」と話す。「10年ぐらい前からよく見る。島から島へ渡るという話もある」
海を渡り移住していると証明したのは高橋春成奈良大教授(生物地理学)。06年から2年間、松山市沖約10キロの中島で、約20頭をDNA鑑定した。
高橋教授によると、もともとイノシシがいなかった中島では、7、8年前から目撃されるようになり、海を泳いで上陸するのを見た人もいる。
四国と中国・九州地方ではDNA型が異なり、鑑定の結果、中島のイノシシはすべて中国・九州地方の型だった。渡ったのは間違いないという。
高橋教授は「狩りをする人が高齢化し減る一方、耕作放棄地の増加ですみかやえさが増え、繁殖している」と分析。
海を渡る理由を「飽和状態になったり、駆除で追われたりして新しいすみかや雌を求めて海に入る。人間の経済、社会的要因が大きい」と話している。
(引用元:四国新聞2009年1月4日)

イノシシは、人間より神に愛されているのだろう。神に導かれて海を渡り、導かれた島で神の宿る自然と調和して生きていくのだろう。ああ、一度でいいから海を渡るイノシシを拝みたいものだ。イノシシ!
このように想像力を刺激してくれるイノシシにくらべると、渡辺某が自民党を出るの出ないのなどというのは実にどうでもいい話でしかなくて、勝手に好きなようにすればいいだけのこと。ニュースで大きく取り上げると当人が自分のことを重大物件だと勘違いするのを助長するだけだ。なので、渡辺の件については、冷ややかに無視する自民党オヤジの対応はまったく正しいと思う。