小鳥鳴く夕

夕方、6時過ぎから7時になる前あたりまで、小鳥のさえずりがすごくて、家の周辺にスズメが集まって来てるのかと想像した。でも、このごろニュースでスズメが減っているという話が出てるでしょう。そういわれてみれば、スズメは以前ほど見かけないんですね。かわりに、普段目につくのが、スズメより大きくて尾の長い鳥なんだけど、いつ見ても彼らはスズメみたいに群れてないし、いま聞こえてるあのちゅんちゅんした鳴き声はスズメを思い出すんだが、なんだろう。
どうしたんだろう。鳴いているのは、スズメ、それとも、スズメではない小鳥なのだろうか。カラスの声ではないんだよね、鳴き声が。
雨が降る前は、付近の小さい山の上のほうにカラスが集まって鳴くんですよ。雨の前のいつもの鳴き声ね。それも、聞こえてきているようで、雨が来る前だから鳴いているのかな。
でも、こんなに、ヒッチコックの映画「鳥」の場面を思い出させるような、まるで家が小鳥の集団に取り囲まれてでもいるかのような、鳴き声、さえずり、その中には時々、カラスのぐぁーという声も混じってたりして、雨の前には山のほうに集まってるはずのカラスも、今日は家の近くまで飛んで来てるのがいるみたで、どうしたの、なにかあったの、なにがはじまるの、そんな気分になってくる、鳥が鳴く夕暮れでした。