「『週刊朝日』差別報道から一年」 週刊金曜日969号(2013年11月22日)

http://www.kinyobi.co.jp/
今週の週刊金曜日に、平野次郎「被害者置き去りで差別の本質を問えるのか」が載っています。差別報道が問題視され打ち切りになった『週刊朝日』の佐野眞一による橋下徹に関するルポ。それから、一年が過ぎた頃、やっと謝罪の場が持たれ、週刊朝日側が被害当事者と会い話を聞くということになったそうです。実際にどのような被害が出たか、週刊朝日がどういう対応を見せたか、また、こういう差別報道もヘイトスピーチになるのではないか、など、取材してくわしく書かれています。ぜひ、読んでみてください。

森美術館問題

私がこの問題に興味を持つきっかけになったのは、ネット上で読んだ宮本節子氏の抗議文だったのですが、その後、週刊金曜日がこの問題を集中して取り上げてくれ、そこからいろいろなことを考えました。自分が美術展に行ったり映画を観るのが好きな方で、これまでどちらかというと、宮本氏が訴えているようなことを聞き流してしまう側にいたかなと思い当たったりもしました。
森美術館問題についてまとめたブックレットが不磨書房から出ました。

森美術館問題と性暴力表現

森美術館問題と性暴力表現

いま少しずつ読んでいるところです。後で感想をまとめて書きたいと思っています。
宮本節子氏はソーシャルワーカーです。ずっと性暴力被害者となった女性を支援する活動をしてきているからこそ、抗議の声を上げたのです。そして、あの抗議文が私に鋭く響いたのは、真摯に美術展を鑑賞した様子が伝わってきたからです。展示撤去という一点のみが注目されて、宮本氏が訴えようとしていることがよく読まれないままになってしまったらしいことが、私にはくやしかった。