寒川幹子切り絵展 “猫”―源氏物語―

つきのこぎゃらりい 秋のアートまつり(丸亀市天満町さんがわ呉服店、11月8日から11月14日まで、13,20(水曜日)はお休み)
寒川幹子切り絵展、今年は猫が主役、テーマは源氏物語。猫源氏貝合わせで、源氏物語の様々な場面が、着物の柄には千代紙を使っていたのでしょうか、金箔も使われ、ほんとうに貝合わせの絵柄のように豪華に描かれていました。登場人物がみんな猫なので、かわいらしくやんちゃな雰囲気、猫世界の源氏は人よりいいくらいです。他に絵としては源氏に恨みをもつ美女の亡霊(?)が出てくる、光源氏と頭中将が青海波を踊るなど、私は源氏物語を通してきちんと読んではいないのですが、有名な場面を猫が演じていました。
源氏物語と言えば若紫の「雀の子を、犬君が逃がしつる。伏籠の内にこめたりつるものを」という台詞だけは覚えていて、もちろんその場面もありました。若紫も猫なので、雀の子を追う姿はほんとうに切実。また、車争いの場面は躍動感にあふれていて、さすが寒川幹子、と思った。
源氏とは別に、宇宙人状態の猫さんが調査員に連れて行かれる絵も、手のひっぱられ方がよかった。
つきのこぎゃらりいでは切り絵教室が開かれているそうで、生徒さんたちの作品も飾られていました。きれいな花の切り絵。切り絵教室の生徒の一人が作ってくれたというカラフルな布で巻かれた箸置きがお土産にもらえます。