朝日につぶやく

実質怒られそうなことをあえていう、になりそうなのを承知であえてつぶやくけれども、原発吉田調書報道の見出しの件からは、津波原発事故直後に出たAERAの表紙がネット上で袋叩きにあってたのを思い出してね。
私自身が被災地から距離のある場所に住んでいるせいで、関東の人たちの気持ちとはずれがあったのは認めつつ、私は週刊誌の見出しの表現が通じなくなっているのだなというさびしさを感じた。
じつはもともとああいう表現が通じない人のほうが多数派で、彼らの多くは普段から好き好んで雑誌の類を読んだりしないのだが、ツイッターが普及したおかげでそういう人たちの声がどっと可視化されてしまうようになったのかもしれない。
朝日は一方で従軍慰安婦記事検証をきっかけに叩かれている。これに関しては、どろどろと思うところがあるので一度にまとめては書けないけれども、気になる方にはぜひ次の本を読んでもらいたいです。

番組はなぜ改ざんされたか―「NHK・ETV事件」の深層

番組はなぜ改ざんされたか―「NHK・ETV事件」の深層

ひとことだけ、ここでつぶやいとくと、池上彰の原稿をボツにしたことを多くのリベラルも非難していたのがちょっと意外でした。朝日が編集責任者としてボツにすると判断するのはあってもおかしくないのでは?
どんな媒体にも偏りやクセはありますよ、だけど、よさもあり、失敗することもあっても、いい記事も出します。それは、朝日も産経もどこも同じだし、一読者としては、どの新聞も雑誌も読むことができますから、それでいいんじゃないか、と。もちろん、読んだ感想としてはよかっただめだったと勝手なことを言ってしまいますが、それはみんな自由にできてるよね。
売文業の方になると、ちがった意見になるのかもしれませんけれども、私は読者でしかありませんので、まあこんなこといえるのも池上彰は朝日にボツにされたからといって、相変わらず売れっ子で、この件についても大きく意見を発表できているからですけれどもね。