「コンテンツ」

http://togetter.com/li/738640
私が「コンテンツ」という言葉にひっかかった思い出。
何年か前の『創』で、その年の視聴率第一位になった日本テレビの氏家だっけか(もう亡くなられましたね)にインタビューしていて、そこで氏家が、視聴率第一位だからといってぼんやりはしていられない、コンテンツをいいものにしていかないとすぐ視聴者に飽きられる云々と答えていたのを読んで、「コンテンツ」なんてしゃらくさいカタカナ語を使わずに、ふつうに番組(もしくは番組の中身)と言えばいいのに、と思った。
上のリンク先のツイートで、「コンテンツ」なんて言わなくてもいいのにとぼやいている方も、ひょっとしたら似たようないらつきを覚えたのかな、と、不遜にも想像してしまいました。映画が話題になってるなら、「映画」とか「作品」とか従来通りの言い方で言えばいじゃないか、というね。
読むとそれだけではおさまらない含みもありそうなのですが、既に「コンテンツ」という言葉を使うのがあたりまえになっている人たちから映画を特権的なものとして扱いたいのではと疑われたりしてますけれども、そういうのではなくて、これまで通りのふつうの言い方すればいいのになんで? という、そういう違和感を覚えたというのが発端なのではないでしょうか。
もとは英語の content, contents でしょう。そのカタカナ読みからはじまったカタカナ語だと思っております。
また、興行で金が儲かるから作られ続けてきた映画は、制作過程も含めてマンガよりよほど金に敏感でしょう。映画祭に意味があるとすれば、商業的に勝ちが見込めない作品が注目される機会を与えられることかな。