ジャニーとメリー

四国新聞の第一面にSMAPが載っててびびった。ワイドショーや週刊誌が盛り上がるのはわかるけど、私の想像してる以上に大事になっていたんですね。
今回の芸能ニュースで、ジャニー(84)、メリー(89)、という年齢を確認したのが私にとってはいちばん大きかったかな。漠然と自分の親より年上の方だろうくらいには思っていたのだが、思っていた以上に年長の方々だった。
SMAPが出てきたのが自分があまりテレビを観なくなっていった時期と重なっているので、すでにSMAP絡みの話題には人並みについていくことすらできないのだが、ジャニーズが話題になったのでいろいろ私なりの感想も出ました。
ジャニーズが今日のような芸能界での一大勢力化するきっかけは、たのきんトリオの大ブレイクだったと記憶します。それまでは芸能界の中の異端、傍流にしか見えてなかった。そして、たのきんのブレイクは『ザ・ベストテン』という歌番組のブレイクと重なり合ってる。日本のアイドル歌謡ブームの完成期だったのか。
光ゲンジというのが、その時期のジャニーズの末尾だったような。まだ子供だったのにあれだけ酷使されてて、しかしいつのまにか消えてましたね。ジャニーズは昔からドライな一面がある。
そして、SMAPは出てきた時がアイドル冬の時代と重なってて。グループとしてのジャニーズ内異端的持ち味以前に、昔みたいな歌番組が減っていたから、バラエティとかいろんな場所に活路を求める必要があったのかもしれません。
マネージャーの才覚があったからこそジャニーズ系アイドルとして活躍できる分野が広がった、というのは、それはそうなんでしょうけれども、でも、SMAPがバラエティなどで輝けるのは、他のタレントとちがって「ジャニーズ」というブランドがついてるからなんじゃないかな? 私にはそうとしか見えない。
はてなブックマークでいくつか記事と、それについたコメントを見ると、あまりにもジャニー&メリーが悪く言われていて、まあ言われても仕方がない面があるのかもしれない、でも、いまの「ジャニーズ」というブランドを作ったのは、ジャニー&メリーですよ。個人の好き嫌いはともかく、いつのまにか日本では、男性アイドルといえばジャニーズ、になってしまうくらいにファンもつかんでいる。
そして、思ったのは、ジャニーとメリーという名前がそのコアをよく表しているなって。これ戦後日本の進駐軍文化のジュブナイルなんだろね。
ジャニーとメリー、で、決まりです。
終わり。

追記

キムタクを除外した四人は役者としてやっていけると見てます。中居さんは司会もいいですよね。
ただ、バラエティだとSMAPというチームが、ひとつのバンドみたいなかんじで活きるので。

追記 2016-01-20

メリーさんがまず守ろうとしているのはジャニーさんだよね。これまでもずっと、メリーさんはジャニーさんを守ってきたんだ。
それでいまのジャニーズがある。好き嫌いは分かれるだろうけれども、一定数のファンがついてる。
興味のない人は見なければいいだけだし。

付記 2016-01-21

ジャニーとメリーはゲイと女が共闘して社会に立ち向かった先行例だったりはしてる。
男アイドルと女性マネ、ジャニーズと女性ファン群、というのも、ジャニメリ型の変数に見えてくる。
世間的には無難にコンサバなSMAPが、ジャニーズ領域内では異端になってしまうという倒錯もそこから起こるのだろう。
そしてアラフォーになったSMAPが、そういう倒錯状況から脱け出したくなるのは、自然といえば自然だろうね。