Twitter, YouTube, Instagram

いまをときめくネットサーヴィスといえば、はてな2ch/5chではなく、上の三つでしょう。いずれもトランプ大統領が利用しているのだが(YouTubeはWhite Houseの動画が出ているので)、トランプ大統領がいる間は彼が歩く極限値でいてくれる。上限なのか最大下限なのかしらないが、とにかく彼が他の全ユーザーを守ってくれるのである。米大統領には任期があるから、彼が大統領ではなくなった後はどうなるかわからないけれど、いまは大丈夫。
そして、あの殺されたはてなの人気ブロガーは、はてな内の部分列極限の位置にいた人だったのかもしれない。今週は事件にショックを受けた他の目立つブロガーが何人もらしからぬ記事を書いていて、なんでそんなにうろたえているの? と不思議だったが、彼らは刺された人と同じ部分列に属していて、収束点が消えたために動揺していたということなのか。私に彼らの怯えがぴんと来ないのは、私はその部分列に属していないからなのかな。
ネットウォッチャーによるアフィブログだが、まとめサイトみたいなのが多く、最近はニュース記事にも似たようなことをしているものが増えた。ある出来事に関してツイッターなどで流れてきた反響や意見を紹介して記事全体をまとめてしまうのね。ニュースに2ちゃんしぐさが浸透してきたみたいで、私にはよくない兆候に見えるんだけれども、ニュースもネット上に記事を流し続けなければならなくなっているのでこの流れは止まりそうにない。(この面でも、ツイートがそのままニュースになってしまうトランプ大統領の存在は大きいよね……やはり歩く極限値ですわ)
怪文書芸とジャーナリズムのシームレス化が進行している。
それに加えて、女性の物言いがどう受容されるのかという点に男女共に自覚的になれないまま女性の発言が横溢するようになってきて、それは自由や人権や民主主義が拡張された現れのように見せかけられているけれども、言語化されたくない男女の側面はそのままで、女社会的弱肉強食傾向が全面化していくのではとの危惧がある。
インターネットは外国語学習にはほんとうに役立つツールなのだが、はてなも含めてSNSからはしばらく距離を置きたい、そんな気持ちになっています。

付記

ニュースを見ての極私的感想として、やまもといちろう:根本敬; Hagex:村崎百郎; な印象を持ったわけだが、そのせいか、ネット怪文書芸の開祖みたいな方が世代論でこの事件をまとめようとした記事を読むと鼻白むのですね。犯人被害者共にロスジェネだったですが、2ちゃんやはてなに色濃いネット文化が影響しているわけだから、そのゴッドファーザーみたいな方ならもっとほかに語らなければいけないことがあるんじゃないのかって。影響は、ロスジェネよりさらに若い世代にもっと深刻なのかもしれないし。