『世界』2020 January no.928 高久至 「Handfish in our hand ー 世界でもっとも絶滅に近い海水魚」

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きのう紹介した「ことわざの惑星」だけではなく、『世界』ではカラーページで毎号写真も掲載されています。今回は、タスマニアの海にいるハンドッフィシュの美麗写真、「特に希少なレッドハンドフィッシュは、約二週間、水中捜索三〇時間の末ようやく一個体だけ見つけることができた。(p305)」ということで、遠い異郷に棲む美女がカメラ目線で写っている稀有な姿を見ることができますよ。いきものファンのみなさん、ぜひ『世界』でご覧になってください!

 

 

英語学習、とくに今年物議をかもした大学受験の英語についても『世界』で取り上げられていました。学校と縁が切れてから趣味で勉強している私はいい見本にはなれませんが(NHKラジオ講座を聞き始めてから、勉強しよう! となるまでけっこうだらだら時間かかりました、エンジンかかるの遅いのよねえ……)、大学に入ってから練習を始めても、発音も聞き取りもぜったいできるようになります、それだけは言えます。受験勉強のために英語しっかり勉強した人なら、今の私より語彙は多いかもしれません。あとは、発音練習してそれを英語としてちゃんと発音できるようにすること、発音ができるようになると聞き取りもできるようになります。今は、インターネットで英語を聞くことはいくらでもできますから、自分に合った動画なり音声なり探して、何度でも聞いてください。外国語の音声面に興味をもって関心を向けて学習に取り組むようにすればいいんです。大学でなら、その方面でいろいろ教えてくれる先生もいるでしょう。受験がすんだら、学習方法を変えて、発音練習は気分転換に体操するようなつもりで日常生活に組み込んでしまって続けてくださいね。経験からいうと、英語聞き取れるようになると、ほかの言語も音声ではっきりと言葉として耳から入ってくるようになりますよ。

今日から発音練習始める人には、ケリー伊藤のスピーチクリニックをお勧めします。


ケリー伊藤のスピーチクリニックーレッスン1

 

英語も言葉ですから、日本語の習得と基本は同じですよね。でも母語の習得に対してはそう意識的になっていないので、なんかいろいろ思い付きでへんなこと言う人が出てきて英語学習については混沌状況が起きやすいのでしょう。

高校時代、数学が苦手だった人は、高校を出て学校のテストに悩まなくなってすんだら、高校数学の本をですねもう自分の楽しみで開いてみて、それで、証明問題とかやってみるといいと思うんですよ。最初は例に出ているのをそのまま筆写して、内容を理解して、次に本は見ないで自分でちゃんと証明を書いてみる。日本語でも数学の証明だと数学的というか数学特有の言い回しや論の運び方があって、それになじめないと数学苦手もう読みたくない! みたいになりがちですが、そういうのをいったん忘れて虚心に読んでみると、少なくとも小説読むのは好きなタイプの方でしたら、ふつうに理解できるよ、で、それを、自分で書けるようになってみて。なんというか、日本語でものを考えて理解してそれを伝える、ということを客観視できる糸口になる、言葉を紡ぐという行為を自分で体感する契機になるから。

 

英語に関しては、日本人にとっては聞き取れるようになるまでに時間がかかるので(日本語にない音がいっぱいある、日本語ではしないような発音をするから)、耳がなれやすい幼少期に英語が聞き取れる耳を作ってあげたい、という親御さんが出てくるのはわかります。そして、それは無駄ではないでしょう。ただし、小学校で科目に入れてしまうと、そこで学校でできなかった子が、苦手意識を持ってしまう恐れがあるので、小学校でやるのなら、ゆるーくどの子にも英語に触れる機会を与えるくらいのノリでやってもらえればなあと思います。